2009年 アメリカ
解雇宣告の代理会社で働くライアン(ジョージ・クルーニー)は、
出張が年間322日。趣味は航空会社のマイルを貯めること。
ある日勤め先にやり手の若い女性が入社し、ネット解雇のプロジェクトを提案します。
このままでは出張が無くなってしまうので焦るライアン。
一方、彼は出張先で知り合ったアレックスという女性と付き合い始めますが…
新婚旅行以来飛行機に乗ったことが無い私…
海外へは行ってないし、
国内はもっぱら鉄道。
「私しゃ電車が好きなのよ~」(と、ちびまるこちゃん風に言ってみる)
ストーリー自体はマイルとは無関係の2つの軸で進みます。
・解雇会社での仕事と新人教育。
・ライアンとアレックスの関係
多分実存するのでしょうね。
会社の担当に代わって解雇を言い渡す代理業者って。
人の役に立つ仕事をしたいとか、
人の喜ぶ顔が見たいというかたが多いでしょうが、
ライアンの勤め先は、
人々を不安に突き落とす仕事
なのです。
嫌だよね~
この業種に再就職したくないわ~
ネット解雇にする理由は、これまでと同じだと出張代がかかるからとか言ってましたが、
本人の目の前で解雇宣告するのは誰もがいい気分では無いかも。
それを遠く離れたネットでやっちゃおうなんて、
合理的であって逆に冷淡。
この熱血な現代っ子役がアナ・ケンドリック。
私は初めて見ましたが、
体当たりで初々しく芸達者な女優さんです。
もう一方の軸であるライアンの人生観。
家族やまともな住みかを持つことを希望しないライアン。
このお気楽男に擦り寄るのが、
自称後腐れの無い女アレックス。
彼のゴールドカードを見て「セクシ~」とホイホイ付いて行っちゃう尻軽女なのですが、
どーにもこーにも知的な女性にしか見えないヴェラ・ファーミガ。
オマケに美人でスタイル抜群でとても感じが良いのよ。
ところがどっこい、
本当にこんな女性は実在するのかと言うくらい、
さっぱり過ぎる役どころ。
ライアンに私生活を知られた後でも、「また連絡してね~」と来たもんだ。
あり得ない~
普段から縁もゆかりも無い人たちに、
解雇通告をしていたライアンが、
妹の夫になる男に言ったセリフが心に残ります。
「人生で一番楽しかった時に一人だった」
そうですよね~。
今まで生きてきてとても楽しいと思うときは、
内容は様々だけど、家族や友人が側にいた。
たとえ家族を持たなくても、
そんな気持ちにさせてくれる人が近くにいるといいですね。
自分で自分に問いかけたライアンの人生は、
きっとこれから先変わってくるでしょう。