2009年 アメリカ
1962年の秋、英国人でLAの大学教授ジョージ(コリン・ファース)は、
8ヶ月前にゲイのパートナーを事故で亡くし、その傷が癒えないまま過ごしてきました。
そして自らその一生を絶とうと決めた日、
身の回りの整理をしながら、いつもどおり大学へ行き、
夜は友人で元恋人チャーリー(ジュリアン・ムーア)に会いに行きます。
ところが、帰宅後に予期せぬことが起こります。
楽しみにしていた作品で、公開初日に行ってきました。
コリンはこの作品で、アカデミー賞にノミネートされました。
とある中年男のラストデイを描いた作品です。
私が俗題を付けるなら、
「自殺願望男の最後の日」かな~(コメディみたいだね)
デザイナーのトム・フォードが監督ということで、
コリンの服が素敵~車も家もおしゃれ~
高級感が漂っています。
また、チャーリーの家の玄関先の薔薇が
その飾り方も色もとても綺麗でセンスがいいの。
彼女にピッタリです。
私は自殺しようと思ったことはありませんが、
もし、今日の夜を最後の日としようと思ったら、
その1日をどう過ごすか…
ジョージはいつもどおり大学へ向かいました。
でも、周りの人たちはいつもと同じなのに、
何故だか違った発見をする。
人に対する見方も変わってくる。
不思議と新鮮な1日になったのです。
そして心の中に小さなともし火が宿った時…
ストーリー自体は特に珍しいことも無く、淡々と進んでいきます。
ファッションの他に見所はやはりコリンの演技でしょう。
恋人を失った絶望感は周囲の人には見せず、
映像によってジョージの表情からその悲しみが伝わってきます。
流石にノミネートされるだけあります。
ホントに素敵な俳優さんだわ~
ちょっと気になったのは、チャーリーの家の中のシーン。
多分暖炉の火なのでしょうが、
パチパチという音が大きくて耳障りでした。
(映画館の音響のせいかな~)
余談ですが、冒頭から水の中に浮遊しているコリン。
セリフの中に「英国紳士は濡れるのが慣れている」
う~ん、これって監督のジョークかしら
コリンはよく水の中にいますものね~
夜の海のシーンでは、
彼の背中とお尻があらわになります。
最近恰幅がよくなってきたようですが、
まだまだいけます
結末を知ってから再見したら、
また違う感想が書けるかも知れません。
そんな奥深い演技です。
コリン・ファースが大好きなかたは必見ですね。