2004年 アメリカ
父親の仕事の関係でアメリカからキューバへ渡ってきたケイティ(ロモーラ・ガライ)
ホテルのプールのウェイター、ハビエル(ディエゴ・ルナ)と知り合いましたが、
一緒に帰宅するところを見られてしまい、彼は仕事をクビになってしまいます。
お金を稼いで家族でアメリカに渡りたいというハビエルのために、
2人はダンス大会に出場し賞金を稼ごうと練習に励みます。
このDVDを借りる前まで、勘違いしていたことが2つ。
ひとつは、この作品の製作がキューバだと思っていたこと。
もうひとつは主人公の男性がディエゴでは無く、もう一人の方と思っていたこと。
1987年の「ダーティ・ダンシング」のリメイク版だったのですね。
中盤、ラテンダンスの指導者が出てきて、物凄くダンスが上手だったから、
プロの御登場かと思い顔を見たらパトリック・スウェイジじゃあないの~。
オリジナルの方の主人公ですが、
20年近く経ってもダンスの腕前は変わらないんじゃない?
ケイティのパパもどこかで見たと思ったら、
「ディスパレートな妻たち」のガブリエルの元夫でした。
キューバの人たちが酒場のホールで踊るダンスは、
腰と肩を激しく揺さぶる情熱のダンス。
一方、ダンス大会のラテンダンスは社交ダンス。
2人は練習を積み上げ息の合ったステップで、
その両方をこなせるほど上達します。
多分現場でも厳しい練習だったのでしょう。
若い人って苦労を喜びにも変えられるよね。
私は苦労は苦労のままだ。(←悲観的)
ダンスで、男性が女性の胸と胸の間を手で上から下に触る部分があるのですが、
最初は抵抗のあったケイティが、だんだんその踊りを楽しんでいくのが微笑ましいです。
何だか観ているうちに、ハビエルとケイティのダンスではなくて、
ディエゴとロモーラのダンスのように見えました。
1958年のキューバが舞台なので、
市民の生活には革命がチラつきます。
独裁者の大統領の下、ハビエルが話す「言いたいことが言えなかった」キューバの人々が、
革命の勝利によりその後社会主義国になり、
果たして言いたいことが言えるようになったのか、
映画とは関係ないのですが、そんな事もチラチラ想像してしまいました。
もちろんこの作品は純粋にダンスを楽しむものです。
画面に引き込まれるような素敵なダンス。
決して踊ってみたいとは思いませんが、
楽しくて目の保養にもなるラブストーリーです。