2004年 イギリス・イタリア・アメリカ他
休暇のため南イタリアのアマルフィを訪れていた新婚のウィンダミア夫妻。
そこへアメリカから、悪女と名高いステラー・アーリン(ヘレン・ハント)がやって来ます。
夫が彼女と浮気をしているのではと、若妻のメグ(スカ-レット・ヨハンソン)は疑い始めます。
そんなメグに思いを寄せる夫の友人ダーリントン。
また、アーリン夫人も地元の富豪の老人に求婚されます。
原作は、オスカー・ワイルドの「ウィンダミア夫人の扇」
私は未読ですが、娘が大学の授業で習ったと言ってましたから、古典の名作なのでしょう。
舞台がイギリスからイタリアに置き換えているので、
多分原作とはまた違った雰囲気(特に風景や国の人びと)でしょうね。
スカーレット・ヨハンソンは現代モノより昔の女性役が良く似合いますね。
ロング丈のドレスも素敵です。
今回は初々しい若妻。
純真だけど意志は強い。もうピッタリ
一方、主役(?)のヘレン・ハントは1963年生まれですが、フケて見えます。
顔の皺が深いのよね。
アーリン夫人が何歳の設定なのか分かりませんが、
結構なお歳のマダムに見えました。
でも私、あまり好きではない女優さんだな~。
原作を読んでいなかったため、途中までメグと一緒に夫を疑っていました。
実際、アーリン夫人の家を出るとき、
メグの夫はいかにも脱いでいた服のボタンをしめなおす動作をするんです。
映像に騙されたわ。
また、お仲間のお金持ちたちが退屈しのぎに噂ばかりするのですが、
これは古今東西(?)どこでも同じよね。
お金持ちでなくても、熟女たちは噂好き。
私も、人から「誰と誰が不倫している」なんて話をよく聞くのですが、
全部が全部本当だとは思えないです…
アーリン夫人とメグ、同じ髪型で同じドレスを着たら、後姿は似てなくはない。
でも前から見たら、全然似ていないよ~。
原作のタイトルどうり、物語の鍵となるのは「扇」です。
オスカー・ワイルドは、流石、オシャレな女性のアイテムを使ったのですね。
原作は読んでいませんが、
音楽も時代を感じられ、全体的に大人の女性向きの作品だったと思います。