2009年 アメリカ
愛妻エリーを亡くしたカールじいさんは、
生前二人で行こうと約束した南アメリカのパラダイスの滝へ行こうと思いつきます。
たくさんの風船を自分の家に結び付け飛びだったところ、
偶然ボーイスカウトの男の子ラッセルまで乗っていました。
念願のパラダイスの滝が見えたと思ったら、怪鳥と犬が現れました。
そしてこの怪鳥を生け捕りにしようと待ちかなえる往年の冒険家も…
ディズニー・ピクサー初の3D作品ですが、
私は普通の吹替え版で観ました。
そのせいかこの作品が日本で公開されてもう1ヶ月経つというのに、
私が行った映画館では満席でした。
どうやら残り少ない冬休みを楽しむ子供会等の団体さんがいたようです。
初めの10分くらいはカールとエリーの出会いと別れ。
エリーはとっても活発で素敵な女性だったのです。
子供がいないこともあってか、2人はずっと二人だけの夢を追いかけていました。
一人ぼっちになったカールの家は、ビルや工事現場に囲まれポツンと建っていて、
まるでバージニア・リーバートンの「ちいさいおうち」 のようでした。
また、仲良し老夫婦2人の生活の様子は「風が吹くとき」 をも思い出しました。
パラダイスの滝が見える場所に降り立ったところから、
カールは家にいた頃と打って変わってたくましい老人に変身です。
こんな馬鹿ヂカラ、どこから出てきたんだろ~
怪鳥ケヴィンや犬のダグがドタバタ劇を始めると、
周りのお子ちゃまたちも大喜び
犬が人間の言葉を話す、これは子供たちにもうけますよね~。
そして悪役冒険家マンツの大型飛行船が出てくると。、
この作品のスケールも倍にアップしました。
空中戦は3Dでなくても迫力がありました。
また、マンツは終始憎たらしいんだけど、
手先の犬たちは、意外とドジでマヌケで面白かったです。
「本当は怖ろしい昔話」と違って(笑)、
悪役マンツが森に落ちていく場面は、しっかり数個の風船と一緒でした。
「ラピュタ」で空飛ぶ軍艦から人間が落ちるようなむごたらしい場面はありません。
ただ、私だけでしょうが、カールやラッセルの口元が気になるのです。
唇が殆ど無く、皮膚に穴が開いているように見えてしまうのです…
作品の真ん中はお子さんが楽しめる内容、
序盤と、最後~エンドロールは私が好きな場面でした。
カールじいさん、ラッセルと一緒で本当に良かったね