1989年 アメリカ
ギル(スティーヴ・マーティン)は3人の子供の父親。最近仕事と子育てで疲れ気味。
バツイチの姉も2人の子供の子育てに悩み、
妹一家は3歳の娘に英才教育中。
弟は金の無心の時だけ実家に帰る放蕩息子でした。
親子3代(おばあちゃんを入れると4代)にまたがるバックマン家の人々。
彼らの子育てに悩む様子がコメディータッチで作られています。
ギルは上の息子が精神疾患の疑いがあり、特別な学校に転校をすすめられます。
親としてはなかなか認められない現実。
何故うちの子供が…
自分達がもう少し頑張れば、転校は免れるかもと奮闘します。
そして大きくなった息子が今とは全く逆で成功する夢を描きます。
やっぱり親は子供に期待しちゃうのよね。
でも、それは子供にとっては重荷、やはりそれぞれ個性にあった育て方をしなくちゃ。
(と言ってる私も子育てに自信が無い…)
ギルの姉の娘も勉強勉強と育てたら、賢いけれど男にはだらしなくなってしまった。
その弟も何やら怪しい荷物を持って出かけて行く。
妹の夫はあまりにも偏った英才教育をする。
そして一番下の弟はどうしようもない人間。
ギルは嘆きます。
「子供の心配は彼らが幾つになってもつきない。
18歳、41歳、61歳になってもだ…」
つまり、子供が61歳になったら親は80歳くらいはいってるでしょうが、
それでもまだ初老の子供のことが心配ということね。
私はそれだけは避けたい~
自分が老人になったら自分の心配だけをしていたい~
夫婦のありかたにもちょっとふれますが、
ギルはお調子者だけど、すごくいいパパです
日本の古い父親にはいないタイプ。
だから、ケンカすることはあっても夫婦円満です。
ちょうど20年前の作品ですので、出演俳優さんも若いです。
キアヌ・リーブスはお馬鹿な彼氏役。
ホアキン・フェニックスは目が印象的な少年でした。
人生山アリ谷アリ、皆同じじゃつまらないってこと。
バックマン家の人々は、それが分かったのか観念したようで…
最後の出産シーンは予想外の人が産みましたよ~。