2007年 イスラエル/フランス
カンヌ国際映画祭新人監督賞授賞作品
バティアは結婚式場のウエイトレス。最近仕事も恋愛もうまくいきません。
ある日、浜辺で親とはぐれた少女を発見します。
ケレンは自分の結婚式会場で怪我をしてしまい、カリブ海旅行がパーに。
ジョイは息子をフィリピンに残して出稼ぎ中。
彼女たち3人の他に、
式場のカメラマンの女性。
異国から来た言葉の通じないホームヘルパーになかなか慣れない老女。
ホテルのスイートに一人で泊る詩人の女性。
それに海から来た可愛い女の子。
オムニバスでは無いのですが、それぞれが微妙に交差する場面があります。
ところで、「ジェリーフィッシュ」とはクラゲのことです。
波にふわふわと漂うクラゲ。
彼女たちの生活も落ち着かず安定していません。
特にバティアの場合は明らかに子供の頃からの家庭環境が原因です。
両親が不仲で、それぞれが自分勝手。
彼女が入院した時、見舞いに来た母親の行動にギョっとしました。
自分の娘に対する行動では無いわね。
過去を受け入れられなかったり、
認めることが出来なかった時に見るまぼろし。
そのまぼろしは自分の心の中が解決した時にさっと消えるそうです。
でも、浜辺のアイスクリーム売りのおじいさんはいつまでも消えて欲しくないな~。
イスラエルが舞台ですが、
大戦の頃のエピソードがチラリとあるくらいで、
現在の国内のエピソードが出てくるわけではありません。
むしろ、この国はお金持ちなのかな~と思うほど…
好きな人は好きな作品でしょうが、
私にはちょっと退屈でした。