2009年 日本
伊坂幸太郎のベストセラーの映画化で、原作は未読です。
泉水(加瀬亮)は遺伝子を研究する大学院生。
2歳年下の弟の春(岡田将生)はアルバイトで街の落書きを消す仕事をしています。
この街で連続放火事件が起こりますが、
春は落書きと放火の場所が近いことを兄に話します。
一方、父(小日向文世)はガンに侵されてしまいます。
連続放火魔は誰なのか、
どんな目的があるのか、
ちなみに原作の方がサスペンス色が濃いそうです。
加瀬君(1974年生まれ)と岡田君(1989年生まれ)が2歳違いの兄弟設定なのですが、
それほど違和感は無かったです。
加瀬君がいつまでも若いのか、岡田君がしっかりしているのか。
というか、岡田君はうちの息子と同じ歳だわ。
こんなイケメンの息子のお母さんってどんな御方でしょう、きっと私より若いわね。
この家族を襲った昔の悲劇を、もし自分のうちで起こったらと考えると、
とてもここの夫婦と同じ選択をするとは考えられません。
父正志は「神様に聞いてみたら、自分で考えなさいと言われた。」と言ってましたが、
正志本人が神様じゃないの?と思うばかりの器の大きな人でした。
小日向さんのカツラは、散々噂で聞きましたから違和感は感じられませんでした。
終始緊張したストーリーの中、
やっぱり和ませてくれたのは、ストーカーの夏子(吉高由里子)でした。
幾ら整形してもああなるか~とか、
行動パターンは昔と全く同じで怪しいじゃんとか、
ツッコミどころがたくさんありましたね~
渡部篤郎は不気味な人物役がよく合いますね。
目が怖いと常々思っているのですが…
泉水と春の兄弟、最終目的は同じだったのに、
実行手段が全く違っていたところも、
兄弟それぞれの性格がよく出ていたと思います。
やっぱりDNAか。
原作を読んでいない私でも心に残った正志の言葉、
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。」
どうです出来ますか
私は陽気には無理でも、少し軽く伝えることなら出来るかも…
でも、それは周りの人たちに心配させたくないからですけど。
また、「楽しそうにしていれば、地球の重力なんて消してしまえるんだよ。」
こんな前向きな考え方が出来たらいいね
最後、火の浄化の場面で泣きそうになりました。
どうかこのまま警察が無能でありますように。
と、願ったのは私だけでないはず。