2007年 アメリカ


父親の死から疎遠になっていた3兄弟は「心の旅」と称して、

インドのダージリン急行に乗り込み、行方不明の母を訪ねて旅に出ます。

ところが素行が悪かったため、途中で列車から降ろされてしまいました。

しかし、沿道の村で少年の葬式に招待されてから、彼らの気持に変化が…


インドの田舎を走る列車と、その周りの風景をバックに旅する男達のロードムービーです。


なのに、私はこういう広大な自然の風景を見ると眠くなるんです。ぐぅぐぅ

例えば中国のシルクロードを旅する映像。

ラクダに乗ってぱかぱかと夕日をバックに遥か彼方の村を目指して…

そこに喜多郎の「シルクロード音譜」なんぞかかったらそく爆睡ですわ。

何だか気持ちよくなっちゃうんです…(で、当作品のDVDは途中昼寝を挟んで観たわけあせる


さて、オープニングで私の好きなビル・マーレイが登場してあっけなく乗り遅れた後は、

仕切り屋のフランシス(オ-ウェン・ウィルソン)、ピーター(エイドリアン・ブロティ)、

ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)の3兄弟がお互い腹の内を探り合いながら進みます。


当初は「サン・ジャックへの道」のように遺産が目的なのかと思いましたが、

そうでは無さそう。

それぞれ今持っている悩みを背負ったまま、それを解消するのは母親に会う事だと、

フランシスに促された弟たちも付いて来たのですね。


村で亡くなった子供の父親は「その名にちなんで」のイルファン・カーンなのですが、

この人見ると、そっくりな上司を思い出すんです。あのギョロッとした目が目

英語を話せるはずですが、セリフはほとんど無かったです。

(おっとこの方アカデミー賞作品賞に輝いた「スラムドッグ$ミリオネア」にも御出演中でした。)クラッカー


見所の一つに彼らの鞄や列車の装飾もあります。

それぞれ形の違うルイ・ヴィトンのデザイナー作品も素敵でしたが、

列車のペイントや列車内の小道具や装飾品。

さすが、ボリウッドの本場。職人の手作りだそうです。

これ絶対美術品として値打ちが出るわ~合格


ずっと共にしていた父親の鞄を最後投げ捨てる意味は、素人の私でも分かるところ。グッド!


インド観光の代わり(舞台は田舎ですが)に観るのもいいかな。

ただ、ウェス・アンダーソン監督のファン向きのマニアックな作品のような気がします。

私は2回目は観なくていいです。あせる


エンドロールは「おーシャンゼリーゼ音譜」と共に、

まさしく「世界の車窓から」の風景です。ニコニコ


ダージリン急行 [DVD]