2004年、イギリスの作品です。
ロンドンの郊外、販売員のショーン(サイモン・ッペッグ)は友達たちと3人暮らし。
だらしない性格故に、恋人リズに振られてしまいます。
関係修復を考えることしか頭にないショーン。
同居人のエド(ニック・フロスト)はさらに最悪な人物。
しかし、街にはゾンビが溢れ、次々と人間を襲っているのも気付かずに…
ゾンビ映画ですが、コメディーです。
と、いっても、最初の方は恋愛、家族、友情に悩む青年のお話なんです。
友達のエドが最悪な人間で、あきれるやら、可笑しいやら、怒り心頭やら…
義父(ビル・ナイ)が人間としての最後の場面にはホロッとしました。
「こわれ行く世界の中で」のマーティン・フリーマンはちょこっと出てきただけでした。
彼らがゾンビに追いかけられるシーンは傑作の連続でしたね。
LPレコード(しかも聞かないものをチョイスして)を投げてゾンビの頭を狙う。
車で人?をひき殺してしまうが、既にゾンビだったのでホッと安心。
クイーンの曲に合わせてゾンビの頭をリズミカルに打つなどなど。
ゾンビの振りをしたら襲われないだろうと、仲間でゾンビ歩きの練習をしてから実践、
ゾンビが囲む建物に逃げ込むところはあまりのバカさに大笑い。
でも、死臭が無いとバレるんじゃなかったっけ(それ、別の映画ね。)
私は普段ホラーは観ませんので、
銃の場面やデービッドのお腹から何か出てくるシーンはちょっとグロかったですが、
「ハンニバル」のシリーズよりもまだマシでしたわ。
そもそも、何故ゾンビは世界中の人に愛されるのか。(愛されてない?)
それはあり得ない生命体(死体?)だからだと思います。
宇宙からの侵略者はもしかしたら実在するかも知れない。
幽霊だっているかも。
切り裂きジャックらの頭のおかしい殺人鬼の人間もいるに違いない。
でも、死んだ人間が腐った姿で墓から出てきて人を襲うなんて、
やっぱりあり得ないよ~。
だから、コメディーにされちゃうんだよね。
最後の映像なんぞ「ゾンビーノ」を思い出しましたわ。
彼らの運命は一体どうなることやら…