2006年の作品です。
内戦後のスペイン。ゲリラ討伐のため作られた軍の駐屯地に、
大尉の新しい妻と、連れ子のオフェリアがやってきます。
残虐な大尉を恐れ、オフェリアは不思議な王国の迷宮にたどり着きます。
この作品を観終わって先ず思ったのは、
「マニアックな方々が好む作品だわ。」と言うことです。
大人のファンタジーと言われる所以ですね。
スペインの内戦やギリシャ神話を熟知しているファンのかたもいるようです。
CGを駆使してのファンタジーの世界とリアリティーな現実が融合していました。
例えば、ホビット族が、指輪の旅をしながら、ホロコーストに迷い込んだようなもの。
(ちょっと比喩が悪かった…)
こういう作品にお目にかかるのは私は初めてです。
ファシズムの影をチラつかせながら、残虐な行為を繰返す大尉。
逃げ場の無いオフィリアは王宮の入り口?へ入り込む。
PG-12作品です。親と一緒でも、小学生向きではないな~。
同じ残虐シーンでも、拷問や執拗に撃ち殺す場面はリアルで気持ち悪かったですが、
口裂け男と化した大尉が自分で針と糸を使って縫合する場面は、
「そりゃ、ないでしょ~」モノでしたけどね。
これらの残虐なシーンを別の形で表現していたら、
もう少し小さい子供でも観られたのではと思いました。
私の理解力が無くて分からなかったところは、
大尉が何故、生まれてくる子供が男だとわかっていたかですね。
どなたかご存知の方、教えてください
最後の結末は観客に委ねているのかな。
客観的にみたら、私はオフィリアの夢の世界かな。
何故なら、最後の場面に出てきた王国のお后の顔を見て、
今までのことはオフィリアの願望からきた妄想だったのでは?と思ったからです。
でも、本当は
やっぱりオフィリアは王女様だったと思いたいです。