翌朝、友人たちの声の中で
私は、二日酔いの身体を起こして、頭を抱えた。
(あ~~~、やっちまった~~~!!!)
気軽な独身時代だって、こんなに頭を抱えるような
一夜を過ごしたことなどなかった。
よりによって、高校の同級生と。。。。
どうするの?どうするんだ私??なかったことにできる???
私のおかしな行動に気が付いた友人が声を掛けてくれた。
「どうしたの、ゆな?」
「えっと、、、どうしよう~、、、どうしよ~
たぶん、N君と昨日、一瞬だけしちゃった。。。」
「え~~!!!」
それから、朝食会場へ行った私たちは、
まんまと、N君と顔を合わすことなり、
私は、彼の顔をちゃんと見られなかった。
だから、朝食時にどんなだったかは分からないけど
同窓会は、この朝食をもって自動解散という事になっていて
N君は、後輩の女の子を車に乗せて、
何事もなかったように、帰っていった。
あれは、まさか夢???
そうか、あれは夢だったんだ!
何も無かったことにしよう!
旦那には、、、どうしよう。。。。
私は、優しい旦那を裏切った。
どんな顔で帰れば良い?
家は帰る車の中で、私は自答自問を繰り返しつつ
旦那が待っている家にこのまま着かなければ良いのに、、、
と、初めて旦那を裏切った罪悪感と戦っていた。。。。
もちろん、なかった事になんて出来ない。
自分の選択で、N君の告白に答えたのだから。。。。
彼は、本気なのか???
でも、そもそも私はN君のことを果たして好きなのか?
これから、私、どうなるんだろう?
罪悪感と底知れる不安で、
私は自分自身、どうしたら良いかちっとも分らなかった。。。