英食品小売りのJセインズベリーは、米ウォルマート傘下のアズダを買収する計画だ。
アズダを73億ポンド(1兆1000億円)と評価する取引となる。
買収条件の詳細について説明した30日の発表によると、
セインズベリーはウォルマートに現金で29億8000万ポンド、
株式で43億ポンド相当を支払う。セインズベリーは週末、
アズダとの統合計画を巡りウォルマートと協議しているとの
ブルームバーグ・ニュースの報道を認めていた。
ウォルマートの統合会社での持ち分比率は42%で、筆頭株主となる。
買収が実現すれば、英市場シェアで現在首位のテスコと匹敵するかそれを
上回る巨大スーパーマーケット企業が誕生する。
統合会社はサプライヤーに対する影響力が強まることが見込まれ、
米アマゾン・ドット・コムに対抗する上で助けとなる可能性がある。また、
主要な食品小売業者に対するディスカウント業者のリドルやアルディの
脅威が高まる中で、コストを抑制できる見通しだ。