倒産情報// 広島 資産管理業 株)KK資産管理会社 特別清算開始決定 負債総額は推定220億円 | 人生の水先案内人

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(株)KK資産管理会社(TSR企業コード:740037862、法人番号:1011101033424、
 
広島県呉市広白岳1-2-43、登記上:新宿区新宿1-8-1、
設立昭和20年9月、資本金4800万円、代表清算人:世良正美氏)は
 
1月17日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。
 
負債総額は推定220億円。
 
広島県呉市に於いて、昭和10年9月に奥原工作所として創業、20年9月に(株)東洋螺子製作所として法人化、27年7月に寿工業(株)に商号変更。
 
長年の業歴を背景に国内有数の鍛造品、鉄鋼、鋳鉄メーカーとして、産業機械、建設機械、自動車、造船メーカー等を受注先とし、高い技術力を有し地場有力企業として基盤を確立し、平成20年11月期には売上高269億4931万円、利益2億1566万円をあげていた。
 
また、19年7月には関係筋と共同出資で日本初の鍛造用鋼塊(インゴット)メーカーとなるアジア特殊製鋼(株)(TSR企業コード:297169459、北九州市若松区向洋町43-1、資本金45億円)を設立し、韓国のマーケットを対象に大型船舶や産業機械、風力発電設備などの高強度部品の素材の提供を開始していた。
 
しかし、リーマン・ショック以降の急激な市況悪化に伴って業績不振に陥り、アジア特殊製鋼も当初の計画から操業を延期するなど事業は軌道に乗らず受注が激減し24年4月、負債総額約205億円を抱え破産を申請した。
 
寿工業は、アジア特殊製鋼より原材料の供給を受け約160億円の債務保証をするなど関係は深かったが、多額の投資を行っていた同社の北九州製作所から撤退、24年11期には売上高約171億2800万円に対し北九州製作所の処理損もあり約24億8600万円の赤字を計上していた。
 
このため、遊休不動産の売却など自力再建を続けてきたが25年9月、(株)地域経済活性化支援機構(TSR企業コード:298035596、法人番号: 4010001128190、千代田区)による再生支援を受けることとなり、(株)KK準備会社(現:(株)広島メタル&マシナリー、TSR企業コード:300290071、法人番号:7011101067846、新宿区)を新設、事業を分割継承させた。
 
同時に寿工業は資産管理会社に移行し26年2月、現商号に変更し28年11月30日に解散、今回の措置となった。