27日の日本株市場午前終値【個別銘柄】巨額減損リスクの東芝が急落 | 人生の水先案内人

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27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の午前終値は次の通り。

  

東芝(6502):前日比12%安の388.7円。

米国の原子力発電関連事業に絡み2017年3月期決算で数千億円規模の損失を計上する見通しになったとNHKが報道。

精査の状況によっては損失が5000億円規模になる恐れがあるという。

会社側は、1000億円単位ののれんの計上や減損テストを検討しているとの

コメントを発表した。

大和証券の石黒英之シニアストラテジストは、報じられている損失額が大きいうえ、直近で株価が戻ってきていたため、短期的にネガティブ視される可能性が高いとの見方を示した。 

  

小野薬品工業(4528):5.8%高の2595.5円。

同社の相良暁社長ががん免疫薬「オプジーボ」を2017年度中に胃がん治療向けでも販売する意向を示したと27日付の日本経済新聞朝刊が報道。

胃がんは肺がん、大腸がんに次ぎ死亡者数の多いがんだといい、同薬の売り上げ拡大などが期待された。

  

しまむら(8227):3.5%高の1万4660円。

3-11月期営業利益は前年同期比28%増の396億円と26日に発表。

主力のしまむら事業で改装効果が表れたほか、裏地あったかパンツなど新しい使用価値の販売提案などが寄与した。

SMBC日興証券では粗利益率改善が継続した点はポジティブと評価した。

  

ペプチドリーム(4587):3.2%高の5760円。

スイスの製薬大手ノバルティスと実施している創薬共同研究開発プロジェクトでマイルストーンフィーを受領することになったと26日に発表。

見いだされた特殊環状ペプチドが設定条件を満たした。

野村証券では同ペプチドは臨床試験候補化合物に近い段階とみて、今後1年以内での第1相移行に期待するとした。

  

レンゴー(3941):2.4%安の652円。

野村証券は26日付で投資判断を「買い」から「中立」に、

目標株価を780円から720円に引き下げた。

11月以降の急激な円安でコスト増加が見込まれるとし、

18年3月期営業利益予想を262億円から240億円に下方修正した。

  

クックパッド(2193):2.6%安の1078円。

野村証券は26日付で目標株価を1550円から1020円に引き下げた。

連結子会社だったみんなのウェディング(3685)が持ち分法適用会社になることを受け、業績予想をアップデートした。

従来は25倍としていた目標株価算出の適用株価収益率(PER)を20倍に変更、エンジニアの採用強化に伴う費用増で17年12月期は前期比1%の営業減益が予想されることを考慮したという。

  

アスクル(2678):2.3%安の4195円。

10月から実施していた自社株買いを終了したと26日に発表。

株価の下支え要因が消失したとみられた。
 
  

大阪有機化学工業(4187):5.5%高の1011円。

16年11月期営業利益は24億4100万円と従来計画を36%上回ったもようと26日に発表。

原燃料費や減価償却費の減少が寄与した。

期末配当も8円から13円に引き上げた。

  

象印マホービン(7965):3.4%高の1644円。

26日に発表した16年11月期純利益は前の期比16%増の72億9900万円と最高益を更新、従来計画の67億円も上回った。

海外生産品の原価低減やステンレスマホービンの採算改善などが寄与した。

17年11月期純利益計画は前期比6.8%減の68億円。

広告宣伝・販促費や償却費の負担が響く。

配当予想は2円増配した前期と同じ22円。

  

横浜ゴム(5101):2.1%高の2184円。

SMBC日興証券は26日付で目標株価を1650円から2200円に引き上げた。

足元の円安傾向を受け為替デメリットが縮小すると見込んだほか、新連結会社ATG買収関連費用も同社想定からは少額にとどまると予想、16年12月期営業利益予想を400億円から420億円に上方修正した。

会社計画は380億円。

  

シグマ光機(7713):3.1%高の1026円。

6-11月期営業利益は4億4300万円と従来計画を38%上振れたもようと26日に発表。

半導体や電子部品、フラットディスプレー業界向けやバ

 

イオ・医療業界向けの需要が堅調に推移したほか、研究開発・設備投資の一部先送りなど経費削減が寄与した。17年5月期計画も7億5000万円から7億8000万円に上方修正。

前期比では減益率が5.1%から1.3%に縮小する見込み。

  

東武住販(3297):4.3%高の1645円。

6-11月期営業利益は3億1200万円と従来計画を33%上振れたもようと26日に発表。

主力の自社不動産売買の売り上げが好調で、販売件数は190件と予想の175件を上回った。  

  

アトラ(6029):12%安の737円。

16年12月期営業利益計画を5億1200万円から2億7500万円に46%下方修正すると26日に

発表。

鍼灸接骨院チェーンの加盟契約が計画を下回るほか、鍼灸接骨院の基幹システムの研究開発に要する費用や広告宣伝費が想定を超えることが響く。 
  
  

豆蔵ホールディングス(3756):5%高の988円。

データ統合ツールの開発や販売を行うアグラ(東京都新宿区)を完全子会社化すると

26日に発表。

アグラの子会社化でビックデータ関連事業の付加価値向上、ライセンスビジネスの

拡充を図る。