概況からBRICsを知ろう~
ロシア株式市場は小幅続落、OPEC総会では市場が期待している以上の結果が
出ないと悲観的な見方
【ブラジル】ボベスパ指数 62855.50 +2.11%
28日のブラジル株式市場は大幅続伸。
主要指標のボベスパ指数は前日比1296.42ポイント高(+2.11%)の62855.50で取引を終えた。
62934.36まで上昇した後、一時61240.48まで下落した。
政情不安の後退を受け、テメル政権による構造改革などへの期待が再び高まり、幅い銘柄に買いが広がった。
また、商品価格の上昇もウエートの高い鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)などの物色手がかり。
一方、成長見通しの下方修正が嫌気された。
ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新調査では、2016年の成長予想が前回のマイナス3.4%からマイナス3.49%に引き下げられた。
17年の成長予想はマイナス1%以下まで引き下げた。
【ロシア】MICEX指数 2094.65 -0.17%
28日のロシア株式市場は小幅続落。
主要指標のMICEX指数は前日比3.50ポイント安(-0.17%)の2094.65で取引を終了した。
2104.34から2086.36まで下落した。
30日の石油輸出国機構(OPEC)総会では、市場が期待している以上の結果が出ないとの悲観的な見方が足かせとなった。
今回の総会では、減産合意が達成されないとの見方は現時点では優勢になっている。一方、指数の下値は限定的。経済協力開発機構(OECD)がロシアの成長予想を上方修正したことが好感された。
OECDはこのほど、2016年のロシアの成長予想を従来のマイナス1.7%からマイナス0.8%に上方修正した。
17年の成長予想もこれまでのプラス0.5%から0.8%に引き上げた。
【インド】SENSEX指数 26350.17 +0.13%
28日のインドSENSEX指数は小幅続伸。
前日比33.83ポイント高(+0.13%)の26350.17、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同12.60ポイント高(+0.16%)の8126.90で取引を終えた。
前日の終値近辺でもみ合った。
インド準備銀行(中央銀行)が流動性不足の関連対策を検討していると発言したことが
支援材料。準備銀はこのほど、流動性不足について、改善がみられていると発言。
また、関連対策も検討していると強調した。
【中国本土】上海総合指数 3277.00 +0.46%
週明け28日の上海総合指数は値上がり。
主要指標の上海総合指数は、前営業日比15.06ポイント高(+0.46%)の3277.00ポイントと3日続伸した。
今年1月6日以来の高値を連日で切り上げている。
景気期待で買われる展開。
国家統計局が27日発表した10月の工業利益(一定規模以上の工業企業)は9.8%増で着地し、伸び率が前月の7.7%を上回った。