28日の米株式相場は売り優勢で始まった。
午前9時35分現在、
ダウ工業株30種平均は前週末比32ドル94セント安の1万9119ドル20セント、
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同12.058ポイント安の5386.862で
推移している。
欧州株式相場の下げにつれるかたちで米株式相場でも売りが先行している。
ダウ平均は前週末まで4日続けて過去最高値を更新しており、
このところ上昇が目立っていた金融株などを中心に下げている。
全米小売業協会(NRF)は27日、年末商戦の出足だった感謝祭から週末にかけて
買い物した消費者数は1億5400万人と前年から2.0%増えたが、
平均支出額は3.5%減ったもようだとの調査結果を公表した。
例年、ネット通販が盛り上がる感謝祭明けの月曜日「サイバーマンデー」は
前年比100万人多い1億2200万人が買い物する見通しだという。
ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムに売りが先行。ディスカウントストアのウォルマート・ストアーズや、百貨店のメーシーズ、ノードストロームも安い。
ダウ平均では製薬のメルクや半導体のインテルが下げている。
アナリストが投資判断を引き上げたと伝わった石油のコノコフィリップスが上昇。
情報技術(IT)サービスのコグニザント・テクノロジー・ソリューションズは大幅高。
ヘッジファンドで物言う株主(アクティビスト)のエリオット・マネジメントが
株主価値を向上させる策を提案したと伝わった。
ダウ平均では製薬のファイザーや保険のトラベラーズが高い。