〔シカゴ穀物展望〕中国経済やエタノール需要を注視=レンジ取引か(29日) | 人生の水先案内人

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【シカゴ時事】


来週のシカゴ商品取引所(CBOT)の穀物先物相場では、手掛かり材料に乏しい中、米国産の主要輸出先である中国の経済動向や、原油安のエタノール需要への影響に注目が集まりそうだ。

ただ、トウモロコシ、大豆ともに供給増に圧迫されて上値は重いが、一方で安値拾いの買いに支えられて下値も堅いため、引き続きレンジ取引に終始する公算が大きい。  

米エネルギー情報局(EIA)によると、22日まで1週間の燃料エタノール生産量は前週比2.2%減の日量96万1000バレル。

原油安の影響で需要が減り、ほぼ2カ月ぶりの低水準となった。

22日時点の在庫は2.

3%減の2143万6000バレルと4週ぶりに減少したものの、依然として高い水準で推移している。

エタノール需要の減少は、トウモロコシ相場にとって弱材料となる。  

一方、米農務省は29日、大豆について、中国向けの輸出成約39万5000トンがキャンセルされたと発表した。

中国向け輸出は大豆、トウモロコシともに低迷しており、中国経済の減速が鮮明になる中、穀物需要への影響が懸念されている。  

米商品先物取引委員会(CFTC)の取組高報告(26日時点)によると、ファンド筋の売り越しはトウモロコシが12万9051枚、大豆が8万2286枚となった。

いずれも前週比減少したものの、依然として高い水準となっており、
強材料が出れば大きく買い戻される可能性がある。  

29日の清算値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。  
トウモロコシ3月物=前週末比1.75セント高の372.00セント、
大豆3月物=5.75セント高の882.25セント、
小麦3月物=3.75セント高の479.25セント