【債券週間展望】長期金利ゼロ%接近か、マイナス金利導入で低下圧力 | 人生の水先案内人

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 (ブルームバーグ):
来週の債券市場では長期金利がゼロ%を目指すと予想されている。
日本銀行がこの日の金融政策決定会合でマイナス金利の導入を決めたことを受けて、
中短期ゾーンのマイナス金利が波及して買い圧力が強まりやすいとの見方が背景にある。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは29日、日銀会合結果発表を受けて水準を切り下げ、14日に付けた過去最低の0.19%を下回り、一時は0.09%まで低下した。

日銀が当座預金の一部にマイナス0.10%を適用することを決めたことで、短中期債利回りが急低下し、新発2年債利回りと新発5年債利回りはともにマイナス0.085%まで達し、過去最低を更新した。

10年債入札と流動性供給入札
財務省は2月2日午前、10年利付国債の価格競争入札を実施する。
現在の水準で入札を迎えると、前回の341回債の表面利率(クーポン)が0.3%に据え置かれる見込み。
0.1%を大きく下回るとクーポン引き下げの可能性も出てくる。
発行予定額は前回債と同額の2兆4000億円程度となる。
4日には流動性供給入札が予定されている。
投資家需要の強い既発国債を追加発行する入札で、
今回の対象銘柄は残存期間15.5年超から39年未満。
発行予定額は3000億円程度となる。


市場関係者の見方
*T ◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長*
利回りゼロ%に向かうなら10年債まだ買える*
問題は日銀の国債買い入れオペ。銀行が保有債券を売らなくなれば札割れリスク*
長期金利の予想レンジは0.07-0.15%


◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長*
日銀もマイナス金利を導入したので、10年債利回りもマイナスになり得る*
10年債入札は悪い結果になることはない。無難な結果になると思う*
長期金利の予想レンジは0.06-0.14%


◎BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジスト *
長期金利はゼロ%目指す展開か。日銀の決定は緩和前の水準に戻らないというメッセージ*
週初見込まれる国債買い入れオペが注目。手前のゾーンの応札次第でボラティリティ上昇も*
長期金利の予想レンジは0.00-0.15%


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更新日時: 2016/01/29 17:46 JST