アジア通貨動向(29日)=リンギ中心に上昇、日銀追加緩和や原油高受け | 人生の水先案内人

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[シンガポール 29日 ロイター] -
アジア新興国通貨市場では、日銀のマイナ
ス金利採用や原油高を背景にマレーシアリンギが対ドルで3カ月半ぶり高値をつけ、域内
通貨の上昇を主導している。

日銀の追加緩和でアジアの株式市場が上昇、円が下落した。

一部のアナリストは、日銀の措置について、アジア新興国の高利回り志向の投資を促
進する可能性がある一方、世界経済の鈍化を踏まえると通貨を十分後押ししないおそれが
あると指摘している。

各通貨は日銀の発表後の上げ勢いを失い、韓国ウォンは一時下落した。


東部証券(ソウル)の通貨・債券アナリストは「日銀と3月に予想される欧州中央銀
行(ECB)の追加緩和がリスク資産とアジアでのキャリー取引を支援するだろう」と指
摘。「ただ新興国の中銀の利下げにつながる可能性があり、アジア通貨にとってプラスと
ばかりは言えない」と述べた。



日銀の発表後に外国勢の買いが入り、韓国の国債先物 が上昇。


ただ多くのアナリストは、金利が当面は据え置かれるとみている。


マレーシアリンギ は2.1%上昇して4.1200リンギをつけ、10月1
5日以来の高値。

原油価格上昇でマレーシアの収入減への懸念が和らぎ、長期投資家の買
いが入った。

リンギは今週4.2%上昇している。

OANDA(シンガポール)のシニアトレーダーは、実需系による積極的な米ドル売
りがみられるたと指摘。

対アジア通貨での米ドルロング解消が続いており、ドル/リンギ
に下振れ余地があるとの見方を示した。

政府が今年の財政赤字目標を国内総生産(GDP)比で3.1%とし、市場の拡大見
通しに反したこともリンギを支援した。

10年国債 利回りは3.875%に
低下し、昨年5月6日以来の低水準をつけた。


台湾ドルは、月末決済に向けた輸出筋の買いで上昇。
株価上昇で金融機関も買いを入れた。

ただ中銀の介入懸念で慎重姿勢がみられた。

ウォンは上昇。
中銀が通貨支援へ介入している可能性がある。決済需要で輸出筋も買
いを入れた。


0605GMT(日本時間午後3時05分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場
は以下の通り。

*Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。
ただし円とシンガポールドルは前
日NY市場引け値。

Currency Latest bid Previous day Pct Move
Japan yen 120.52 118.83 -1.40
Sing dlr 1.4216 1.4278 +0.44
Taiwan dlr 33.390 33.743 +1.06
Korean won 1197.72 1208.50 +0.90
Baht 35.73 35.82 +0.25
Peso 47.64 47.73 +0.19
Rupiah 13780.00 13870.00 +0.65
Rupee 67.88 68.23 +0.52
Ringgit 4.1200 4.2070 +2.11
Yuan 6.5760 6.5754 -0.01

Change so far in 2016
Currency Latest bid End prev year Pct Move
Japan yen 120.52 120.30 -0.18
Sing dlr 1.4216 1.4177 -0.27
Taiwan dlr 33.390 33.066 -0.97
Korean won 1197.72 1172.50 -2.11
Baht 35.73 36.00 +0.76
Peso 47.64 47.06 -1.22
Rupiah 13780.00 13785.00 +0.04
Rupee 67.88 66.15 -2.55
Ringgit 4.1200 4.2935 +4.21
Yuan 6.5760 6.4936 -1.25