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北海道稚内市の大型巻き網船「第31日東丸」(325トン)の新造船が29日、
母港とする石巻市の石巻漁港でお披露目された。
以前の船は東日本大震災で被災し、長崎県で新たに建造された。
石巻魚市場の関係者ら約100人が岸壁で、色鮮やかな大漁旗をはためかせる新造船に見入った。
乗組員らが祝いの餅をまくと、競うように拾った。
船は稚内市の水産会社日東水産が所有。
旧船は震災時、石巻市の造船所で修繕を終えて引き渡しの直前だったが、被災により使用不能となった。
第31日東丸は主に石巻魚市場と女川魚市場で水揚げし、乗組員32人も大半が地元出身。
2月1日に出港し、千葉県沖でサバなどを漁獲する。
日東水産石巻営業所の大谷研一所長は「お世話になった人たちに新造船を見せることができてうれしい。
気持ちを新たに再スタートしたい」と感慨深げだった。