尚衣院 -サンイウォン- | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆



アンニョンハセヨ(^-^)ノ

人はきっと思うでしょう。
なぜ、私が韓国映画しか観ないのかと。

あまり夢を見ない私ですが
時々、韓国映画の夢を見ます。
一番ずうずうしいのは
韓国に招かれ、来賓席で
韓国の有名な俳優たちに囲まれ
韓国映画を観ている夢です。
その夢の中で私は、知っている韓国語を
必死で思い出し、周囲の人たちに
好意を示そうとやっきになっているのです。

また別の夢では、韓国映画の名場面の
その中にいる時もありました。
そして私は夢の中で現として
韓国の有名な俳優と共演しているのです。
チョン・ウチ 時空道士 』の夢を観た時には
苦戦しているカン・ドンウォンを
助けたりしてるのでした・・・。

私が韓国映画を観るその理由。
ご理解いただけるでしょう。
人の人生など限られた時間
短いと思えばそれほど短いもの。
選べるのはせいぜい観る映画なり。
悲しけれどまた楽し。
あっちゅう間に終わる人の生涯
せめて観たい映画を観ていたい。

「一度きりの人生
善人ぶってる暇はない」

そんなセリフもありました(*´∀`)


昔、若りし頃の父と母は出会う前
二人ともが何本も何本も映画を
観ていたそうです。
21世紀の今は家にいながらにして
映画を楽しむことができますが
両親が観た映画の本数に比べれば
私なんかまだまだ少ない。

けれど、同じ映画を観終えた時の
家族で共有できる感動は、ほら
きっといついつまでも心の中で
忘れられずにいることでしょう。

同じ映画を観、感じたことを語り合う
これほど楽しいこともありません。



さて
無頼漢 渇いた罪 』以来になりますが
私にとって重要な場所となった
シネマート心斎橋さんで昨日
楽しみにしていた作品を観ましたカチンコ



美しい衣服が歴史を変える
――



 尚衣院
-サンイウォン


尚衣院 サンイウォン
原題:상의원
英語題:The Royal Tailor

(2014年、韓国映画、127分)

監督:イ・ウォンソク
脚本:イ・ビョンハク
脚色:ユ・ヨンア、イ・ドンス
原作:キム・スジン
音楽:モグ(MOWG)

出演:ハン・ソッキュ、コ・ス、パク・シネ、ユ・ヨンソク、マ・ドンソク、シン・ソユル、イ・ユビ、チョ・ダルファン、ペ・ソンウ、チョン・サンチョル、パク・キョングン、キム・ジェファ、キム・ソヒョン、ウ・ドイム、イ・ドヨン、ヤン・ウニョン、カン・ジウォン、キム・ヘファ、チェ・ヒジン、ムン・チャンギル、パク・ヨンギュ、パク・コニョン、パク・ピョンウン ほか


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【 あらすじ 】

朝鮮王朝において王室の衣服を手がけ
〝宮殿の宝箱〟とも称された尚衣院<サンイウォン>。

この部署を取り仕切るチョ・ドルソク(ハン・ソッキュ)は
(ユ・ヨンソク) のお気に入りとして実績を積み
半年後には両班に取り立てられることが確実だった。

しかし、宮殿の外では
天才的な才能と型破りな感性で
妓生たちを魅了する衣服を作り
それだけでなく男性たちに作る服も
喜ばれたことから仕立て師
イ・ゴンジン(コ・ス)の評判が人々の間で高まっていた。

ある日、王を喜ばせようと考えた

王妃 (パク・シネ)が王の礼服を直させようとしたところ
誤って宮女が燃やしてしまい、その修復を
王妃はドルソクに頼むが
規則通りの手順を外れることを好まないドルソクは
辞退する。
しかし、その場にいあわせたパンス(マ・ドンソク)が
自分の服も手がけてもらったゴンジンの名前を出し
ゴンジンは
尚衣院に入り仕事を請け負うこととなり
ドルソクとゴンジンは思いがけず出会うことになる。


http://www.sgilbo.kr/news/photo/201412/6403_8198_53.jpg

お出になっておられると知らなかったので
上映開始すぐに
マ・ドンソクさんが登場したことに驚くビックリマーク
しかしなぜか背が低く肩幅の狭い人の役(´▽`*)アハハ
前半部のコミカルパートを思いっきり担い
笑かしてくれたマ・ドンソクさんに拍手~ッヾ(*´∀`*)ノクラッカー


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興奮しすぎずに、ネタバレしないよう注意して
感想を少し、書かせていただきましょう。

期待以上の作品でしたね。
特に物語半ばにさしかかった時の
ドルソクとゴンジンの交流には
非常に興奮させられ、また心動かされました。
二人が夜、月を見上げながら語らう
その場面のしみじみとした風情・・・忘れられません。

この映画の存在を知った時
私の頭にすぐ浮かんだのは
第57回アカデミー作品賞受賞作品
『アマデウス』(1984年)。

たしかに
保守的で伝統を重んじる叩き上げのドルソクと
型破りで新しさに貪欲で自由奔放なゴンジン
サリエリとモーツァルトの関係に似ているけど
二人の物語は・・・やはり違う映画でした。

また、特殊な能力に秀でた人物が
王宮の中の人間模様の中
正しいことをしようと巻き込まれてくってことから
観相師 かんそうし 』(2012年)と併せて観ると
面白いかもね・・・とか、思ったりして。



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http://www.hancinema.net/photos/fullsizephoto546387.jpg

予告編のイメージからこの映画
どんなふうな作品であっても確実に
私の好きな映画だろうと予想していったのですが
前半、ビックリするほど笑えたのが意外でした。
そして後半は・・・この流れ
二年近くも韓国映画を観てきてある程度
慣れてはきましたが落ち方がね・・・
そこまでは予想していませんでした。

でも、観終えるその時の感覚、好きです。
ある方のあるセリフで終わるのですが・・・
そういった終わり方が私は好きです。

ドルソク、ゴンジン、そして王と王妃
4人とも魅力的なキャラクターだけど
ゴンジン以外の3人には
それぞれ忘れられぬ過去が・・・。

中でもハン・ソッキュ演じるドルソクの過去には
涙、涙・・・(ノ_-。)
共感される、特に男性は多いのでは・・・はてなマーク

また、中には王の悲しい心持ちに
同情を感じられる方もおられるでしょう・・・。
暴君は暴君かもしれないけど・・・
王なればこそ、またその苦しみも一般人よりも
辛い・・・。


https://pbs.twimg.com/media/B6Uf8UQCcAArG5B.jpg

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初めてスクリーンで見たハン・ソッキュは
かっこよかった!・・・そして悲しかった流れ星
この映画は主要登場人物4人ともが
主人公だといえるが
私が一番、深く感銘を受けたのはやはり
彼でした。
初登場のシーンで王に言われた言葉を
使用人の方に真似して言うところで
もう心掴まれましたね。
その男の哀しさにもう。

コ・スのチャーミングな魅力に酔いしれ
パク・シネの気持ちで彼を見る。
ゴンジンが王妃の採寸を測る場面
これはあるな、とは思っていたが
こうゆうシーンこそ真にエロティックなんですよ。
触れるか、触れないか・・・の。
何といっても、それまで王妃に触れた人は・・・はてなマーク

そして、ユ・ヨンソクビックリマーク
苦しみを抱えたまま王になった男の
歪んだ悲哀の複雑さがもう、凄かった!!
(途中、一瞬アホかと思ったが・・・)

そして王や王妃が身にまとう衣服はやはり
この映画の5人目の主役でもあるのでした。


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それにしても韓国でもやっぱり
月にはウサギさんが住んでるのですねウサギ
あれシュールすぎて笑ってしまったなー。
意外性があって面白かったわー。

あ、パンフは800円とお高めですが
写真も多いし、うちは満足でしたよ( ゚ー゚)( 。_。)
韓シネのパンフもかなり集まりましたー。


劇場で『サンイウォン』が観れて本当に良かった。
韓国の史劇にハズレなし、どころか
傑作ぞろいだとあらためて実感致しました。



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こうなるとゆうとやはり
来年の1月23日から公開される
イ・ビョンホン 、チョン・ドヨン
キム・ゴウン、そしてジュノ(2PM)が出演する
メモリーズ 追憶の剣 』も
劇場で観ておきたくなるドンッと、ゆうもの・・・!!

そして12月12日にはいよいよ
ベテラン 』が日本公開されますので
もう、忙しい、忙しいDASH!


でも、私はまだしばらくは
『尚衣院 -サンイウォン-』の余韻にひたっていたい。


自信を持ってオススメいたします(`・∀・´)
韓国の史劇を苦手に感じておられる方にこそ
是非とも、観ていただきたい!!

それでは、今日も最後まで
読んでくださり、本当におおきに、ありがとうですキスマーク
アンニョンヒガセヨ(^.^/)))





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