プロローグ | 運命の人を探して

プロローグ

私は35歳までに結婚しなくてはならない。


そう覚悟した。

昨日覚悟した。


父と母の会話を聞いてー。


父親 「母さん、来年リサの積み立て預金、

     満期になるんじゃないか?」


母親 「ああ、そうね、結婚式の積み立て。・・・次、どうする?」


父親 「もう・・・・いいんじゃないか。 解約してドンと旅行でも行くか?」


母親 「そうよねっ、私も、もうあきらめてるし。ヨーロッパクルーズなんてどうかしら?」


私  「ピーーーンチヽ(´Д`;≡;´Д`)丿ピーーーンチ」


父と母がコツコツと貯めてきた私の結婚資金・・・


幼い頃から、娘を送り出す日を夢見て、

3年、また3年と積み立て直すこと十数回。


とうとう来年で、解約してしまうというのか~~~!


35歳までに結婚しなければ、


入籍届けの紙一枚ですまされる、究極の「ジミ婚女」になってしまう。

憧れのウェディングドレス姿は、毎晩泣きながら見る夢の中だけで終わってしまう。

預金解約まで、あと573日・・・



私は運命の人を探して、豪華な結婚式を挙げることに決めた。


とはいえ・・・・




33歳は、20代のように、合コンのお誘いもかからない。

「おい、そろそろいい人はいないのか?」という、上司のからかいもない。

気の合う仲間と、飲んで、食べて、家に帰ってテレビを見て・・・


そんな毎日を振り返り、ハタと気付いた!

そう・・・・


運命の人は待っていてもこない。


必死で探さなくてはいけないのだ。

ありとあらゆる人脈を使い、合コンを開き、パーティに出て、紹介を頼み・・・・

心の旅ははじまった。




運命の人・・・どうか私を見つけてください。

私もがんばって探します。