野菜果物を中心とした食で心と身体を健康に
食のおせっかいおばちゃんこと
野菜ソムリエのうえはら美穂です
野菜嫌いから子育てを考える
「うちの子トマトを食べないんです」
「野菜は煮たものしか食べません」
「野菜しか食べないんですけど」
私のセミナーやご相談の来られるママの多くは、お子さんの好き嫌いについて悩んでおられます。
結論から言うと、それは正常であり、問題はありません。
食べ物に好き嫌いがあるのは、きちんと理由があるからです。
大きくは2つ。
人間側の理由と食べ物(野菜)側の理由です。
私たち人間も動物です。その為、自分の守る術=本能は備わっています。
子どもの頃はこの本能がまだ強く残っているため、嫌い、食べない=危険を察知していると考えられます。
例えば、ピーマンの苦味。
苦いというのは一般的に『毒』と認識します。
だから、=危険=食べてはいけない
となるのです。
これが人間側の理由
「ピーマンが苦いのはなぜ?」
ピーマンが苦くなければ、毒だと思わないし(本当は毒じゃないよ)食べられる
ピーマンも生きています。
私たちに食べられるために生きているわけではありません。
彼らも子孫を残すために生きているのです。
子孫を残すためには種を作り、それが育つ状況にならないといけないわけです。
ピーマンは種はありますが、これを植えても芽は出ません。
なぜなら種としてまだ未熟だからです。
子孫を残すためにはもっと成長しないといけないのです。
ピーマンも完熟すると赤くなります。この頃にになると種も完熟し、苦味もありません。
次の世代のバトンタッチができたからです。
ピーマンも途中で食べてほしくないんです。
だから自分の身を守るために苦いのです
これが野菜側の理由
双方の理由があるのですから、子どもの好き嫌いはあってもまったく問題なし
「よかった~」
ちょっと待って❗
と言ってもですね、そのまま何もしなくていいわけではありませんよ❗
もちろん、成長すれば食べられるようになることもありますが、やはり食べさせる努力、好き嫌いをなくす努力は必要です。
その1つが食の経験値を上げることです
人間側の理由に本能という話を書きましたが、子どもは親が食べないものは食べません。
危険だと思うからね。
だから、母親が嫌いな物は子どもも嫌いです。
また、お母さんが嫌いだと食卓にのらないよね?(笑)
私は魚が苦手。だからあまり食べない。
でも、子どもには食べさせたいから、子どもたちが小さい頃はなるべく魚料理を作ったり、魚が得意の主人に任せたり、祖母に食事をお願いしたりしました❗
お陰で、うちの子たちはみな魚を食べるのが上手~
背骨以外残らない~
キレイに食べるよ~
(母は秋刀魚でさえキレイに食べられないので、いつも身をほぐしてもらいます❗)
野菜ね、やっぱり食べて欲しいと思う。栄養いっぱいだから
その為には、子どもが嫌いな理由 子どもが食べられない理由を知ってほしい。
理由がわかればその対処法は必ずあるの。
それを知らずに無駄な努力で疲れないで❗
野菜をみじん切りにして、ハンバーグにいれて…
安全のために有機栽培の野菜にして…
切って、混ぜて、こねて、すりおろして…
こんなしんどいことしなくても食べるんよ。
お母さん。
子育ても野菜嫌いを直すのも、お母さんがしんどかったらダメよ❗
もっと子どもを見ること
ピーマンの何が嫌いなのか?
もしかしたら、色かもしれないし、歯応えかもしれないよ❗
一緒に子育てしていきましょう
★福山市内の公民館で講演予定
◆ 9月24日(土) 10:00~ 西深津公民館 『子どもたちの食事』
◆9月28日(水) 13:00~ 駅家公民館 『野菜果物を中心とした食と健康』
◆10月20日(木) 13:30~桜ヶ丘公民館 『野菜果物de朝活 朝食について』
◆10月25日(火) 10:00~ 竹尋公民館『野菜ソムリエ的腸活』
◆11月12日(土) 10:00~ 金江公民館『未定』
お申し込み お問い合わせは各公民館にお願いします。