林太郎です。



2017年5月に公開された舞台『シリウスゲーム』は劇団員にとって特別な作品でした。


役柄、演出ともに、出演者一人ひとりにとっての新たな挑戦がたくさんあり、台本の初読みでもっとも度肝を抜かれたのは、前作舞台『銀河鉄道に乗ったサギ(通称 銀サギ)』で青年の振り込め詐欺師を好演した赤井さんが女役に抜擢されたことです。


そして演出にはパントマイムとアクションが加えられていて、しかも最初の台本にはアクションの中に"白刃取り"のシーンが用意されていました。


"白刃取り"というのは、振り下ろされた刀を素手で受け止めるという空手の荒業のことです。


その"白刃取り"はスパイ役に抜擢された僕がおこなう予定でしたが、最終的には技術が追いつかず危険だということでそのシーンはカットされることになりました。


パントマイム自体は『銀サギ』にも組み込まれていて、どうやら劇団真怪魚の舞台では十八番になりそうな予感ではありますが、『シリウスゲーム』では更なる技術力が要求されていて、


アクションではこれまでやったことがないヌンチャクや棒術までが飛び出してきて、こんなの本当にできるんだろうか、、、というのが台本を受け取った当初の正直な印象でした。



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"平成の大泥棒を演じる河辺林太郎のパントマイムシーン"



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"ヌンチャクを使ったアクションシーン"



結果からすると、出演者一人ひとりが与えられた責任と役柄をこなして舞台は大成功したわけですが、いま振り返ってみると本当にできたんだなと感慨深いものがあります。


いやいや、もちろん課題もいっぱい浮き彫りになりましたし、もっとやれることがあったと今なら反省点もたくさんあるのですが、それはそれとして、一つの挑戦的な作品を作り上げることができたという点では大きな自信になっていると思います。


劇団真怪魚が主催している「達真体操(だるまたいそう)」に毎週通ってきて劇団員と一緒に体操をしているある方は、舞台を観たあとは劇団員に近づき難く感じてしまったそうなのですが、


ふだん何気なく接している人がそんな風に感じてしまうほど、このときの舞台にはなにか特別なものがあったのかもしれません。



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"張り詰めた空気が漂う盗みのシーン"



舞台の本番に立つ瞬間は、毎回、ドキドキワクワクがいっぱいで、会場に入るお客さんの数が徐々に増えるのと比例してモチベーションも上がるように思います。


一度幕が開いたら終演まではあっという間です。3ヶ月や半年かけて練習を積み上げてきたものはその瞬間にすべて燃え尽きます。


会場からたくさんの拍手をいただいて、お客さんをお見送りして、打ち上げ反省会を終えて数日が過ぎてから、ようやく舞台が終わったことを実感します。


そのときに一番心に浮かんでくるのは、

本番でのお客さんの反応や終演後にお客さんがくださった暖かい拍手です。



たぶんそれ以外にはありません。


こんな風に考えてみると、舞台というエンターテイメントは、舞台に立つ僕たち自身のため以上に、観にきてくださるお客さんを楽しませることと、そしてお客さんに感動を与えることが究極の目的なのだとあらためて思います。


いろいろと世知辛い世の中だったりすると思いますが、だからこそ、辛さの先にある喜び楽しさにフォーカスする視点と余裕が大事ではないかと思いますし、劇団真怪魚の舞台はそのための一助になると思います。


舞台を知らない人からすると、舞台というのは一方通行のような、主催する側の一方的な自己満足のようなものに映るかもしれませんが、実は、双方向コミュニケーションエンターテイメントなのだと思います。


特に劇団真怪魚の作品と演出は、そのような色がとても濃いように感じています。


次回の公演はまだ未定ですが、劇団真怪魚の双方向コミュニケーションエンターテイメントをぜひ楽しみにしていてください!
これからも劇団真怪魚の舞台をどうぞよろしくお願いします。



と語ったところで、最後に僕からのお知らせがあります。


これまで約3週間おきにブログの更新を担当してきましたが、次回からはしばらくお休みさせていただきます。


今年いっぱいお休みをいただいて来年からまた担当する予定でおりますが、その間も他の劇団員の皆さんが楽しい記事を更新してくれますので、引き続きどうぞお楽しみください!


いつも記事を読んで応援してくださりありがとうございます。



以上
河辺林太郎でした。




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