(再掲載)安藤組長の東映初出演作品。東映京都「懲役十八年」。来月放映・10月DVD発売! | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

●この記事は平成28年1月19日に書いた記事に加筆と編集を施し、再更新させて頂いております。


又、同日13:45頃に加筆し再々更新させて頂いております。




皆様、おはようございます。


休み最終日…今回の休みは初日が休日出勤となり二日目(昨日)は早朝に投票を済ませ(投票所が目の前の小学校ですからここ十年は不在者投票はした事が有りません。出勤前か帰宅後で十分間に合います)その後所用…やっと落ち着きました。



現在、一時的に業務の段取りや作業の指導をしているのですが(何時迄になるかは未定です。早くても10月頃迄は続きそうです)先日、同年代の新人が「業務上の失態」を笑顔で報告して来た事に腹が立ち…


「笑って報告する事か!馬鹿野郎!貴様、タマぶら下がってるんだろ!だったら野郎の覚悟を決めて報告するのが普通だろうが!この腐れ外道が!」


俺は放ったのですが…



奴が「笑顔で報告して来た」という「非常識な態度」より「俺の放った言葉」が「暴言」と判断されてしまい、奴は怒られず俺が厳重注意を受ける羽目になりました!



失態は俺でも有りますから、誰に対しても「報告・連絡・相談・確認・即行動」が確立されていれば注意・警告はしても怒りはしません。


しかしこの様な態度に対してはこれ迄、何処の職場でも今の部署でも、皆が普通に放っていた言葉ですし、俺も言われた事も有れば使っていました。


言葉としては厳しいですが、俺の経験上「より反省を促し、注意力を上げる効果が有る為、失態が少なくなるだけではなく該当事項以外に関しても気配り・目配りを働かせられる様になる」「行動の基本に立ち返って仕事をする様になる」事が多かった為。



「こんな言葉を浴びせられたのは初めてで憔悴した」「親切に指導すると就職情報誌に書いてあったのとは違う」「言葉が下品」「何事もフレンドリー(俺の最も嫌いな言葉の一つです)な対応が普通だと思う」終いには「あの言葉はヤクザかチンピラ!」と、うちの部署を含めて数か所を統括する上司に報告したらしく…


うちの部署長を飛び越して報告した時点で俺は「非常識・社会人失格・日本男児の資格が全く無し」とは思いましたが…何せ今は「弱きを助け強きを挫く」の本来の意味を完全に履き違えた大馬鹿者が強い「泣いた者勝ち」の世の中。(或る意味で、こういう連中が「最も強か」かつ「我慢を全く知らない」と思っています)



俺がその大馬鹿野郎に頭を下げる「屈辱」となってしまったのです。



その場はそれで収まりましたが、助かったのは上でも俺の心情を理解してくれていた事。


「男子校・建築関係の営業職・現場作業員等々を経験して来た上に、今の部署も野郎のみで構成されている、社内でも一・二を争う過酷な現場…更にヤクザ映画が大好き!


「ヤクザ映画」は余計かもしれないけれどもなぁ…あんたの育ってきた環境を考えると「それが普通」だったのだと思う。「女っ気の全く無い職場」だけだし…


しかし幾ら正論かつ効果が実証されている事でも、相手が同年代だからと言っても今はとにかく「弱いふり・出来ないふり」をして自己防衛を働く連中が多いし、それを言われてしまうと我々でも中々庇えない世の中だからそこは理解して欲しい」
と…


加えて「タマぶら下がっているんだろ=威圧感に加え、性的な嫌がらせと判断される可能性も有るから十分に気を付けろ、野郎同士であっても」とも…これは全く思いもしませんでした。



申し訳ありません…何処かで吐き出さないと気持ちが晴れぬ為、愚痴を書きました。


何卒御容赦下さい。


此処迄腹が立ったのは8.9年振りだなぁ…(職探しをしながら遣っていたアルバイトで、理不尽な事を言って来た客と大喧嘩し警察に通報され、更に警官を目の前に言い争いを続けた事が有ります。被害が無い為逮捕は免れましたが、上司と共に客宅に出向き謝罪する筈が、謝罪を拒否して更に喧嘩に引き摺り込んだ為アルバイトは即日クビになりました!「喧嘩をし尽くせば腹を完全に割るのと同じであるからお互いを解りあえる=逆に信頼を得られる。これこそが野郎同士の本当の心の分ち合い方」と判断した上での行動でしたが…その想いは木っ端微塵と化し、本当に地獄に突き落とされました!



しかし「時代に合わない(逆行している)」「厳し過ぎる」と言われても、俺は「職場での指導・教育方法や規律等々はスパルタ教育と軍隊教育が最高である上人間をあらゆる面で成長させる一番の方法。そして、この厳しさを乗り切った時から信頼や深い人間関係が構築され、野郎同士の本当の義理人情や笑顔・冗談等々が生まれる」と確信しています。


この軟弱化した「男の世界」を抹殺し、過去の「野郎の世界」をもう一度復権させる事も「日本の再生」には必要と考えます。(よく「女が強くなったから男が軟弱化した」という事を見聞きしますが、それは「男の言い訳」と俺は考えています。女性は元々精神面や忍耐面で男より遥かに強く「男の権限」を維持する為に差別を受けていただけに過ぎません。「女性がより社会参加する事で好転した事項・事象」は数え切れないだけ有ると思いますし、差別を受けていた時代であっても「男の強さ・女の強さ」の共存が成り立っていたのですから…)



さて本日は、以前書いた記事の再掲載とさせて頂きます。


昭和42年に松竹専属俳優から主戦場を東映に移した安藤組長の「東映初出演主演作品」です。(東映とは「専属契約」を結ばれておらず、この後日活作品/東京映画及び勝プロダクション製作・東宝配給作品等々にも出演されています)



「懲役十八年」(「懲役十八年シリーズ」第一弾)昭和42年2月25日公開。笠原和夫/森田新の共同脚本・泰監督・東映京都製作。


VHS化作品。DMM.com内で有料動画配信が行われています。



又、タルルートさんから頂いたコメントでAMAZONを確認した所、
10/5に東映ビデオよりDVDが発売される事が決定しています。







※KINENOTEの作品案内は此方から



当作品は来月の東映ch「生誕100年【映画監督 加藤泰 Vol2】」内で放映の一作品として、8/4(木)25:00~27:00・8/10(水)11:00~13:00・8/13(土)22:00~24:00・8/23(火)11:00~13:00の四回放映されます。(字幕付きHD放映)



※東映chの作品案内・放映時間案内は此方から



大東亜戦争終結直後、帝国海軍の仲間だった安藤組長と小池の朝さんは「戦争遺族連絡事務所」を開設し、生活に喘ぐ遺族の方々の「手助け」をする為に、軍隊の物資を押さえている異人が管理する倉庫を襲い、遺族に与えていました。


何時か「遺族達の共同店舗を開く」事を念頭に置いた上で…


或る日、組長は元部下の妹(弘子さん)を米兵の追手から救った上、女郎になろうとしていた弘子さんを事務所の職員として迎え入れました。


そして、資金不足を補う為に銅線を盗みに入った際、米兵達に取り囲まれた組長と朝さん…


組長は全てを朝さんに託し自ら囮となり、ブタ箱に収監されたのです。



ブタ箱内は「気弱な囚人を苛め抜く悪徳看守(若山先生)」や「若山先生に媚びを売る囚人(方正さん)」等々の「曲者」が居る一方、同房で同じ釜の飯を食う明るい仲間達(明蝶先生等々)に恵まれ過ごしていた或る日…


学徒動員を受け出征したものの終戦後行方不明になっていた弘子さんの弟(正臣さん)が収監されて来たのです。(組長は弘子さんとの再会時にこの事を聞いています)


「ブタ箱の礼儀」等々も一切無視し暴れまわる正臣さん…その姿を見た組長は正臣さんに対し「襟を正して真面目に過ごし、一日でも早く弘子さんの前に帰ってあげる事」を伝えるものの、耳に全く入らないのです。


時を同じくしてブタ箱に転属してきた看守(穂高稔)も正臣さんには手を焼きながらも「若山先生の遣り方」に反旗を翻し「一人の人間として暖かく見守る姿勢」を貫こうとします。



さて…朝さんが託された「連絡会」ですが、此方は「愚連隊?暴力団?」と同様の組織・業務内容に一変してしまい、遺族会の一員だったきんさんを「都合が悪い事を要求された」のを理由に殺害(組長はこの事をブタ箱に来た運送屋のトラックに有った古新聞の記事で知る事になります)。更に弘子さんは朝さんの愛人となっていました。


その弘子さんの「弱み」を握った上、実弟の正臣さんが組長と同じブタ箱かつ同房に収監されていると知るや、若山先生を通し様々な便宜を図る様要求します。


ブタ箱に弘子さんを連れて組長の面会に来た朝さん…弘子さんは「様変わりした組織の実態」を組長に伝えようとするも果たす事が出来ずに苦悩します。



そして…朝さんは若山先生を買収し、組織を完全に掌握する為に「或る作戦」に出るのですが…






当作品の様な事は、憶測ではありますが
「実際に有った」と考えます。


戦後の混乱は我々の想像を絶するだけの「苦悩・困難・悲劇・対立・別離」等々が有った事は間違いないでしょうから…


物語の基本線は「多くの裏切りと悲劇、それに真っ向から立ち向かう組長・穂高さん・そして囚人の中でも人格者として描かれていた道さん」ですが「卑猥話に花を咲かせる明蝶先生」等々の「笑いの要素」もしっかりと加えられています。


この作品にかけた想いは、泰監督・組長共に「高度成長期を経験した事により忘れ去られようとしている戦後の混乱期を当作を通して再認識させ、更に後世にもこの事実を伝え続けられる様に取り組まれたのでは」と考えます。



勿論「娯楽性」もきちんと確立させた上で…



「映画俳優・安藤昇」(ワイズ出版・刊)内で組長は「本当にいい監督」と評されていますが、残念ながら当作が「泰監督・組長が組んだ最後の作品」となりました。


その点について組長は「相性云々の問題ではなく、撮影に時間がかかる為に東映が敬遠し使わなくなった為」(撮影期間が延びると金もかかり予算通りに行かなかったのが要因の模様)と仰られています。


そして組長は、泰監督に「何処でも穴を掘って低い位置から撮影する理由」を聞いてみたのだそうで…


返って来た言葉は「舞台を見る為に一番いい位置は6番目から9番目と云う事を知っているか?」そこの位置から役者を見るのが最もいいのだそうです。



しかし松竹時代に大船撮影所で撮影を行った時は床がコンクリートだった為、泰監督が「ここは掘られないですね」と言い放ち周囲が大爆笑になった!とのお話もされていました。



そして「演技にも脚本にも煩く、アドリブも許さなかった」と言われる泰監督の姿勢について組長は「泰監督の様に信念を持って映画を撮る監督ならいい。こう云う訳でこの台詞が必要だという理屈が有る。そんな事を監督はいちいち説明はしないけれどもそれは俺にも解るしそれならばいいんだ。しかし、そうでもない監督も多いから、そんな時には俺は文句を言う」と…



組長と泰監督の「信頼関係の深さ」を感じさせる貴重なお話です。



他の出演者は…岡島艶子・汐さん・新伍ちゃん・唐沢民賢・小田部通磨・西田良・脇中照夫(堀田の真さん)・有川正治・沢淑子・宮城幸生・箕輪田良太等々です。



最後に…本日見付けて買いました。


「男の終い(しまい)仕度」平成24年9月3日初版発行/安藤組長・著/青志社・刊/¥1300-+税。




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●此方もDVD化決定!


同じくタルルートさんから頂いた情報ですが「桜町弘子主演作で夏八木勲のデビュー作」である泰監督の大傑作
「骨までしゃぶる」10/5に東映ビデオよりDVDが発売される事が決定しました。