私はいまだに
ツイッター社が「リツイート」という紛らわしい名前で『公式』に機能を追加したのは大きなミスだった
と思っています。
従来の「RT」はツイッターの利用者が自発的に使い始めた書式で、それによってツイッターの情報伝搬力が飛躍的に向上したのは明らかで、ツイッター社としてもありがたい使い方であったはずです。
でも、一方では従来の「RT」の書式では、オリジナルの省略や編集、改ざんが行なわれたり、出所がたどれなくなるデメリットもあるため、ツイッター社が「公式」な機能として「リツイート」を追加したのだと理解しています。
もちろん「リツイート」機能を追加導入したこと自体はいいのですが、問題は名前を「リツイート」にしてしまったことです。
誰が考えても、公式の「リツイート」が登場しても従来の「RT」はなくならないし、従来の「RT」は単なる「書式」なので利用規制もできないため、新機能の名前を「リツイート」つまり「RT」にしたら利用者が混乱するのは容易に予想できたはずです。
特に、新しくツイッターを始める人にとって「リツイート」と非公式「RT」の存在は、ツイッターを難しくしている大きな要因になっています。
すでに従来の「RT」が、「RT」という呼び名で浸透しており、公式が登場してもなくならないのだから、ツイッター社は「本家だから」みたいな意地を張らず、あえて「リツイート」なんて名前にせずに「フォワード」といった名前にすればよかったのです。
そもそも、公式の「リツイート」は「再度ツイートする(リツイート)」というより、単純にツイートをそのまま自分のフォロワーに「転送」あるいは「紹介」する機能です。であれば、素直に「フォワード」あるいは「FT」とでもしておけばよかったのです。
従来の「RT」は「QT」と呼べばいいという人もいますが、結局、それもツイッター公式でないため統一されるはずもなく「RT」と「QT」が存在することで混乱に輪をかけるだけです。
もちろん、ツイッター社がルールとして、今後はコメント付き「RT」は「QT」と表記してください、とでも継続的に呼びかけ、主要クライアントが「コメント付きRT」機能を「QT」にすれば可能性はありますが、いまのままだと混在するだけです。
まあ、いまさらこんなことを書いても仕方がないのですが、この文章を読むことで『だから「RT」「QT」「リツイート」が混在してややこしいのか』と理解する一助になればと思います。
とにかく、私はいまも「コメント付きRT」を愛用していますし、いちいち「QT」に書きかえようとは思いません。本当にあの「リツイート」機能追加のとき、ツイッター社が素直に別のネーミングにしてくれていたら、といまでも残念に思っています。
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