みたま祭2015 | いちご牛乳。

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日々、思ったことや感じたことなどを適当につづるブログです♪

仕事帰りに、靖国神社の「みたままつり」に行ってきました。
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今年は戦後70年です。
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テレビなどでも話題になりましたが、今年は露店がありません。


でも、それで良いと思います。


確かに露店があれば賑やかですが、相応しくない輩が集まるのも事実。

お化け屋敷とかあったりして、意味不明だったし。


靖国神社の意味がわかってない人が多くて、いつも不快だったし。



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露店がなくても、参拝客は来ます。
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みたままつりのため、いつもより長く開館している「遊就館」にも行ってみました。

戦争で亡くなった方の遺品や遺書、戦争に向かっていった歴史などが展示されています。

行くのは二度目。

前に行ったのは、大学生の時。

ちょうど、「遊就館」の建物が工事をしていた時だったと思う。


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戦争で亡くなった方の遺書が多く展示されていたけど、本当に胸が苦しくなりました。

まだまだ若い20代の青年が、「お国のために」と死にに行く。


たくさんの戦争ドラマや戦争映画を見たけれど、あれは創りものではなく、あの当時、あちこちで起きていた現実。


そして、戦争で家族を亡くした遺族が現代に書いた、亡くなった人への手紙も展示されていました。

もう、涙なしでは読めないです。。。


見送ってそのまま帰ってこなかった夫や兄弟への手紙、顔も覚えていない父親への手紙、それから、「会ったことのないおじいちゃん」への手紙・・・。

「私はおじいちゃんの亡くなった年齢を超えてしまいました」という文章に、色々と考えるものがありました。

幼い子供を残して戦死した方もたくさんいて、その子供の子供・・・私たちや私たちより少し上の世代にあたるのかな・・・。

そういう方の書いた手紙もありました。


私の三親等以内には戦争で亡くなった人はいません。


私の父方の祖父は戦争に行っていないし、母方の祖父は戦争には行ったけれど終戦時にはたまたま内地にいたようなので無事に帰ってきました。


しかし、父方の祖父の弟・・・私からすれば大叔父が二人とも戦死しました。


一人は幼い子供を残して戦死し、もう一人は独身のまま戦死しました。

我が家の仏間には、兵隊姿の大叔父の遺影が飾ってあります。


息子ふたりを戦争で失った曽祖父、曾祖母・・・どんな思いだったのでしょうか。

戦争が終わってからずいぶん後、曾祖母が亡くなる少し前くらいに、孫にあたる私の父を戦死した息子の姿に重ねて、息子の名前を呼びかけていたそうです。


日本中には、同じようなことがたくさんあったのだと思います。


今の安倍総理は、何を考えているんでしょうか。

どう考えても、あんな法案を通してしまえば、戦争への道を進んでいくことになります。


展示されている遺品を見ていたおじいさんが「今の安倍総理じゃ、日本はまた同じことが起きる」と言っていました。

本当にそう思います。

あの時代も、戦争を始めたくて始めたわけではなく、戦争を始めなければいけない状況になってしまっていたわけで、今の日本の状況も同じだと思います。

「すぐに戦争には繋がらない」なんて言うのは、甘い考えで、ひとつ緩めてしまえば、だんだんと歯車が狂い始め、一気に崩壊してしまいます。


そもそも、私は憲法改正に反対です。


アメリカに押し付けられた憲法?

だから?それが平和憲法なんだから、何も問題はない。

あの憲法のおかげで、これまでの70年間は日本はとりあえずは平和を保ってこれた。

70年間守ってきたことで「押し付けられた憲法」ではなく「自分たちで守ってきた憲法」になっている。

それがわからないで「憲法改正」なんて叫ぶなんて、本当に愚か。



靖国神社の在り方には、様々な意見や考え方もあります。


「勝手に合祀して」「自分の家族はここにはいない」という遺族の意見もあります。

また、A級戦犯が合祀されていることについての問題もあります。


しかし、戦争を忘れないためには、靖国は必要であると思うし、遊就館も行くべきだと思います。


毎年問題になる、総理大臣の靖国参拝については・・・した方がいいとは思うけれど、8月15日に訪問することで他国を刺激するのであれば無理することはないと思います。


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夜の靖国神社は、やっぱり英霊が祀られているんだろうなぁ、といった雰囲気です。


ビートたけし主演の「帰國」というドラマが数年前に放送されていましたが、ああいうこともあるかもしれません。


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露店のないみたま祭、良いと思います。



境内にある絵灯篭、毎年楽しみにしているのですが、色々な方の色々な思いが詰まっていて見ごたえがあります。

著名人の書やイラストがたくさんあります。

いつも楽しみにしているのが、イラストレーターの「かやなるみさん」の猫をモチーフにした戦争絵。

猫が擬人化されていて、イラスト自体は可愛いんだけど、戦争の悲しい絵です。


硫黄島や沖縄戦、特攻隊などをモチーフにした年もありましたが、昨年は勤労奉仕の場面・・・と思いきや、原爆が炸裂する直前という絵でした。

一生懸命、軍需工場で勤労奉仕をしている猫たち・・・でも、ふっと顔を上げている猫もいます。

勤労奉仕のイラストかと思いきや、ご本人のHPによると「ピカドン」の「ピカ」の瞬間とのことです。

今年は・・・シベリア抑留の絵でした。


戦後70年。

色々と考えさせられます。