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先日、仕事で慶尚北道聞慶に行って来ました。
聞慶文化観光ホームページ http://japan.gbmg.go.kr/open.content/jp/ (日本語)
ソウルからバスで約2時間半。
慶尚北道のわりと上の方(韓国の真ん中)にあります。
NAVER MAP(http://map.naver.com/
)
今回の最初の目的地は、韓国の人間文化財として知られている陶芸家の千漢鳳(チョン・ハンボン)先生の窯です。
この方が千漢鳳(チョン・ハンボン)先生です。
先生の窯もとには作業場の窯、アートショップと先生の作品が展示されている陶泉陶磁美術館があります。
↑美術館&アートショップの外観
千漢鳳先生は、あのヨン様の陶磁器の先生でもあるそうです。
ヨン様が先生の作品(茶碗)を見て一目ぼれをしたそうで、1週間ほど滞在して土をこねるところから始まり、窯に入れて焼くところまで指導をしたそうです。
アートショップにはその時の写真とサインが置かれていました。
アートショップの様子です。
アートショップの奥には陶泉美術館があります。
今回は特別に先生が案内をしてくださいました。
※特別に許可を得て写真撮影をしています。
日本と韓国からの文化勲章も飾られていました。
美術館を一通り見てアートショップに戻ってくると、先生の娘さんで2代目のチョン・ギョンヒ先生がお茶とお菓子を用意してくれました。
千漢鳳先生は、実は日本の東京生まれで13歳まで日本で生活をされていたそうです。美術館で先生が説明をしてくださった時も日本語で説明をしてくださいました。
戦争が終わり、韓国に戻ってきて14歳の時に生活のために必死で陶磁器の勉強をして作ったのがきっかけだったとか。幼い頃、苦労をしたと話していました。
先生の実力が最初に花が咲いたのは、韓国ではなくてやはり日本でだったそうです。
ヨン様も先生の作品(茶碗)を日本で見て、その美しさに感動して韓国に戻った時に先生を訪ねたとのことでした。
陶磁器(茶碗)を1回焼くのには2~3ヶ月程度かかるそうで、1回の窯入れの時に約1,000個の作品を入れるそうですが、茶器セットの場合はそのうちの70%が成功、茶碗に関してはたったの15%程度しか成功しないとか。
その中でも5%の茶碗が成功して出来上がれば大満足だ、その時は陶磁器(茶碗)作っていて一番嬉しい時だと先生はおっしゃっていました。
先生はとても気さくな方で一緒に記念撮影をするのも快く応じてくださいました。(私も一緒に撮れば良かった・・・)
今年の9月に東京の京急百貨店で、10月には京都で先生の作品を見ることのできる展示会が行われるそうです。
興味のある方はぜひ行ってみてください。
韓国の地方都市で見つけた日本との関わり。
また少し、自分の中で韓国と日本が(文化的に)近くなったなぁと感じた場所でした。
陶泉陶磁美術館(도천도자미술관)
★住所:慶尚北道 聞慶市 聞慶邑 唐浦里137-1
★電話:+82-54-572-3090(日本語可能)
★観覧時間:9:00~18:00(※観覧前に電話で要連絡)