慶州・金海の旅シリーズ第3弾は世界遺産にもなっている「仏国寺(불국사)」です。
仏国寺は、もうひとつの世界遺産である「石窟庵」を造った金大城(キム・テソン)が造ったお寺です。
完成まで30年もかかったそうですが、金大城は工事から24年後に亡くなり、仏国寺の完成を見ることができなかったそうです。
また、仏国寺は「韓の国三十三観音聖地」のお寺のひとつです。
韓の国三十三観音聖地 http://www.korea33kannon.com/
仏国寺には7つの国宝、1つの宝物もあり、歴史的にも文化的にもとても重要なお寺です。
仏国寺の一番最初にあるのは「天王門」です。
天王門には怖い顔をした四天王がいます。
四天王は仏様の住んでいる須彌山の四方を守る神で須彌山に登る邪悪な悪鬼を捕まえるためにこのように怖い顔をして立っているのだそう。
思ったより怖い顔をしているようには見えませんが、かなり大きくて圧迫感はありましたw
天王門をくぐって進んでいくと、よく見かける建物が見えてきます。
仏国寺と言えばこの「青雲橋」と「白雲橋」が有名で、仏国寺の紹介写真はこの写真がほとんどです。
仏国寺の入場券(入場料4,000ウォン)もこの「青雲橋」と「白雲橋」です。
下の大きな階段を青雲橋、上の小さい階段が青雲橋です。
でも、階段なのに「橋」と表現するのは仏教的な意味が込められているそうです。
全部で33段からなる2つの橋(階段)の段は天を意味しているそうで、仏教には33の天があり、最後の33番目の天に仏様がいると考えられているそうです。
この橋(段)を渡ることで、私たちが住む現実世界から仏様が住む国に入るという意味があるそうです。
この建物(階段)の後ろには仏様が祭られている大雄殿がありますが、現在はここを通ることはできず、大雄殿に行くためには迂回していかなければなりません。
大雄殿の前には有名な塔が2つ立っています。
東側にある「多宝塔」と西川に「釈迦等」です。
こちらは「多宝塔」です。
多宝塔は10ウォン硬貨に刻まれている塔でもしかしたら、どこかで見たことあるかもと思ったことがあるかもしれません~
この多宝塔は、たくさんの宝石を身にまとった多宝如来を象徴していることから、他の塔よりも複雑に造られ、華やかな雰囲気をかもし出しているとのことです。
また、塔の下の方は四角く、上に行くと丸みを帯びてきますがこれは角ののある現実世界から丸い仏教の世界に行くことを象徴しているそうです。
1つの塔にいろいろな意味が込められているのですねぇ~
そして、西側にある「釈迦等(三層石塔)」ですが・・・
なんと、修復工事中だったのです(修復工事は2014年12月まで続くそうです)
2010年12月の点検の際に釈迦塔の上の丸い部分にひびが入っているのがわかり、2011年5月から修復工事が行われているとのこと。
ひびが入ってしまったのはココらしいです。
修復工事のための建物の中には、解体された釈迦塔の部品が展示されていました。
専門家の方々が中で作業している様子を見ることもできました。
※この様子は2013年2月下旬頃の様子です。
普段見ることのできない様子に見入ってしまい、世界遺産が専門家の方々の手によって大切に守られているのだなぁというのを実感することができました。
この「仏国寺」は慶州に行ったら絶対に見逃してはいけない見所のひとつです。
意外に境内は広く見るところも多いのでぜひ行ってみてください~
慶州・金海の旅④に

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