躾と訓練 | 実践!わん子暮らし

躾と訓練



躾と訓練は違う。(これは私の考えだけど)


躾は日常のマナー。

訓練は習い事。(ワーキングドッグとして実際仕事してる犬はまた別だけど)



大きな声ではいえないけど、訓練競技会でバリバリ優秀な成績を収めていても。。。いざ、訓練所からオーナーの所にもどって、日常生活では、リードは引っ張って人を転ばすは、他の犬には喧嘩売るわ、落ち着き無いわ、吠えまくるわ、挙句に人や犬を噛んじゃった!!!

なんて犬もけっこういる。


それは、日常生活の躾をしていないから。

人間との濃密な付き合いが、訓練の時しか無く、普段はケージ生活だから、日常生活は好き勝手していいと思ってる。訓練がオフだから余計体力を持て余していたりもする。


犬は訓練モードと、日常生活モードを使い分ける。



実は訓練というのは明確な動機付けのもとに成り立つのだ。

要するに「楽しい」と思わせる事が出来なければ、成り立たない。

「訓練をする時が何より楽しい!!」といった方向でモノを教える。


だから普段は距離を置いた付き合いをした上で、おやつもおもちゃも訓練の時だけ。

「訓練大好き!!!」ってな具合で吸収率を極限までUPさせる。

裏を返せば、日常生活に満足しちゃってる犬は訓練が入りづらい。

訓練競技もディスクもダンスもアジリティーもそう。


「何だか、可愛そう・・・」とか、「えーそうなんだぁ・・・」なんて、ちょっと思うかもしれないけど、

楽しい事があるのはとても良い事だ。

不思議な事に、オンとオフのスイッチがはっきりしていると健康状態も良くなる。

話それたけど、躾は日常生活のマナーだから、「そうするのが当然。それが常識。そうじゃないなんてありえません」という感じで教える。


おやつやおもちゃは基本的に使わない。

(コマンドは覚えるのに初めに使って覚えたらやめるという方法をとる事もあります)


もちろん楽しく教えられればそれに越したことはないが、「まず楽しさありき」では、楽しくない時はやらなくなってしまうのだ。楽しくなくてもやりたくなくてもそれが当然だからやるのだ。


最初は、子供に歯磨きを教えるのと同じで、やらせて褒めてそれがとても特別イイ事のように教える。

褒め方は落ち着かせる褒め方 でね。

そのうち子供も「寝る前に歯を磨くのは当然」と、思うようになる。

犬も「カフェでテーブルの下で伏せているのは当然」と思うように教える。



それと同時にその行動が正しい事であるという事を常に犬に知らせる事も大切。

(コレは訓練でも何でもそうだけどね)「イエスかノーか 」参照


「伏せ」「そうそう、お利巧ね」とかね。


人間でもそうだけど、当然の事を当然のごとくやるのは案外難しいもんなのだ。

それが犬ならなおさらだよ。

行動としては「やるのが当然」と教えても、保護者の心の中では、それが出来る自分の犬を、誉れ高く思って良いと思う。「なんて おりこう なんでしょう!!!」ってね。

そういうのって必ず伝わるからね。犬に。



私も毎日、「いつも偉いね」とか言われてみたいもんだね。そしたら、やる気でるよね~