謎解きタウンの公演、
「UNKNOWN～探偵小寺は謎ヲタク～」
について書きます。
（本公演には参加していませんが、
持ち帰り謎版をクリアしての感想です。）
内容はというと、
探偵小寺と助手のまなみはある
「変わった依頼」を受け、水族館にいた。
二人の目の前には、
ゲーム制作会社社長の、阿波豪。
阿波がおもむろに始めた
「変わった依頼」は、
小寺の好奇心を刺激するのには十分な、
超難解な謎解きゲームの開幕を
意味するものだった。
「事前にお話しした通り、実は今回の謎、
私どもにも解けておりません。
せっかくの作品を一般公開できなくて、
本当に困っているのです。」
あなたは、制限時間内に
すべての謎を解き明かし、
真のエンディングへと
たどり着くことができるのか！？
みたいな内容です。
この公演は謎解きタウンの３周年を記念して
開催された、相当気合の入ったイベントのようで、
ポスターにあるように、
「謎クラスターよ、かかってこい。」
一部しか通じない用語で煽ってみたり、
「謎解きの常識を変えます！！」
「これは謎解きゲームを大きく進化させます！！」
と自らハードルを上げてみたりと、
↓これですね↓
そんな感じで、風呂敷が
広がりまくった感じになっていました。
しかし本公演の蓋を開けてみると、
不平不満が続出しまくりました。
理由は、色々ありすぎますが
箇条書きした方がわかりやすいのかな。
①時間が４０分とかなり短い。
②その場で解説が行われず2000円にて
リベンジが出来る。（後に1000円に変更）
③解説がほしければ700円だして
パンフレットをもらう。
④最初のオープニングを動画で撮って
100％理解しないと、高確率で
第一ステップで詰む。
（キーとなるヒント抜きで探偵が
解いてますが、普通は絶対出来ないです。）
⑤その結果、上級者達が最初のステップも
クリア出来ないまま初日終了。
⑥その様な短い時間、説明を聴き逃せば不親切な内容、
解説まで料金をとる貪欲なスタイルなうえに、
公演自体の料金が４０００円と高い。
⑦誰もクリア出来ない状況に
想定通りという謎製作者のツィートに
Twitter民がけっこうイライラする。
⑧更にその後、システムが加わり、
制限時間４０分を倍の８０分でも
挑戦できるというEarly Timeシステムを導入。
同じ値段で、事前告知無しの
初週挑戦者殺しこのうえない。
⑨その後も初心者向けのヒントを導入
この様な感じで普段は
余り文句を言うこともなく、
黙々と謎をとき続ける謎クラ達を
怒らせる事に成功したわけです。
その様な状況を踏まえた上で、
パンフレットの
「謎クラスターよ、かかってこい。」
が更に拍車を掛けてますね。。。
しかし、私は思うんですね。
不平、不満は主に運営の仕方に
あるのであって、謎そのものはどうなのかと？
そんなわけで、謎そのもの自体を楽しめる、
持ち帰り謎（￥３０２４）を購入してみました。
ちょびちょび解いて大体２時間ぐらいで
クリア出来ましたが、
これは４０分では無理ですね。。
何を考えてこの時間設定にしたんやろか。
ちなみに持ち帰り謎では立体模型を
組み立てる必要があったんですが、
本公演ではどうだったんでしょうね。
完成品きちんともらえたのかな？
不器用なおいらは１個辺り５分以上
かかってしまい、
これを４個作らなきゃならなかったんで、
大体２０分以上かかりますね。
本公演だと制限時間の半分です。
（さすがにそれは無いよね。）
更にその後も模型製作の作業があり、
２時間のうち４０分くらい、
全く脳を使わない、単純複雑作業に
使ってしまった感じです。
ノットエレガント。。。
と、謎そのものを見るはずだった
おいらもシステムに
不満を言ってしまっている、、
闇が深いぜ、UNKNOWN・・・。
気を取り直して、謎そのものについて
言及していきます。
小謎に関しては、特に挑戦的、前衛的な
ものは無く、
オーソドックスなものが多かったです。
中盤も特に不親切なものもなく、
かといって斬新的なものでもなく、
よくある感じで行けました。
立体謎・・・。
そんな感じであまり立体模型を使うことなく
大謎までいくわけですが、
流石に大謎でこの立体を使う機会がくるわけです。
んーーーーーーーーーーーーー、
正直、立体にする必要性が
そこまで感じられませんでした。
上手いことすれば、紙面でも
出来るような。
いや、、よく出来てたとは思いますよ。
でも、公演前から、
「謎解きの常識を変えます！！」
「これは謎解きゲームを大きく進化させます！！」
と、ハードルを上げてるわけですから、
それは、もう凄い、パない大謎を
期待してしまうわけです。
最近では、SCRAPの１００万謎やパズバコでの
大謎の完成度が非常に高く、
一部、立体謎というワードに
絡むようなものもあり、、
そのクオリティを期待してしまうわけです。
あ、、ちなみに立体は大謎の一歩手前で、
大謎は、
閃きで解くのではなく、論理で解くのではなく、
推理で解くのではなく、
気付きで解きます。（これもどうかと・・・）
その後、更にもう一歩進んだ答えがEDで
出てきますが、
なんかこれは、フーーンスゴイネーーー
って感じでした。
解答ルートが違いすぎて、
あ、そうですか、、って思います。
多分これを２段落ちにしたかったんでしょうが、
そうする為の構成が練りきれなかった感じです。
これを最終回答として、
更にそれに納得するような、
ストーリーラインと解答ルートが
あれば、かなり良い公演だと思います。
そんな感じでなんだかんだ言っておりますが、
普通にアジトとかでやっていれば、
良い公演だったと思います。
ただ、謎クラを煽ったり、
常識を変えると風呂敷を広げたり、
値段も地味に高かったりしたため、
どうしても不満が沸いちゃうわけっす。
そんなわけで、
自宅で出来て、
時間無制限ですが、
脱出、、
成功、、、
評価は６０点
① オリジナル性 ★★★★☆
② バランス ★★★☆☆
③ 進行 ★★★☆☆
④ 大謎 ★★★★☆
⑤ 期待とのｷﾞｬｯﾌﾟ ★☆☆☆☆
値段が普通で煽らなければ、
悪くない公演だと思います。