エアージェットSYSTEMが出来るまで!!(すぐパワシリーズを含む) | 6degrees Blog

エアージェットSYSTEMが出来るまで!!(すぐパワシリーズを含む)

 街中を走っているアストロ&サファリは95年以降マスクのアストロが一番多いと思うのですが、それ以前の旧



マスク(ファーストマスク)のアストロも、たまに見かけます。



私が初めて乗ったのが96yのASTROロールーフだったのですが、それ以前にお客さんの車で、夏場の熱意ダレ



が気になるとの声が多々あったので調べてみたところ、日本車との明らかな違いがエンジンルームにありました。



 日本車にはボンネットと重なるエンジンルームのボディーフロントガラス側に雨水が入らないように、ゴムモール



があったり、立ち上がりがあって水の浸入を防ぐ構造になっていて、熱気が逃げやすいように上部のボンネット側



に隙間があるのに対して、アストロ&サファリ君の場合は、室内空間を大きく取った事により、エンジンルームが



小さくなっている上に、さらにカナダなどの寒い地域でも、買い物をしている間などにエンジンの熱気が逃げにくい



構造にする為にとしか思えない雨水の侵入を気にしていないような、エンジンルームのボディー側ではなく、ボン



ネットの内側のフロントガラス側にゴムモールが右から左にピンで留められています。(逆の構造でした。)



 さらに両サイドには94年までは左右フェンダーのボンネットと重なる部分のフロンガラス寄りに大きなスポンジ



広がっていて、エンジンルームの熱気がさらに外へ逃げにくい構造になっていますが、ボンネット側のゴムモール



とボディーの間は隙間があいていますので、雨水が侵入した痕跡は新車&中古車を見てもしっかりありました。



 乾燥しているアメリカ大陸では問題なく標準的な性能を発揮する構造に設計されているのですが、吸排気系を



ディチューンしてカリフォルニアの厳しい排ガス検査をクリアーしたエンジン特性で、高温多湿のじめじめした日



本の気候の夏場ではACも使うので、サウナの中で走っていいるような状態になるので、走り出して時間が経つと



さらにパワーダウンしてしまう状態になってしまっていました。



この事が発端となり、98年末からインターネット上で、すぐパワシリーズが展開していくこととなったのです。



次回はシリーズ化していった、すぐパワを画像を含めて紹介していこうと思います。






では、また。