原子炉水に潜る外国人作業員





福島 フクシマ FUKUSHIMA  さんの記事より


俺たちは使い捨て  原発労働者が実状を語る
http://fukushima20110311.blog.fc2.com/blog-entry-32.html


この記事より一部抜粋


                     原子炉水に潜る外国人作業員
$wantonのブログ

             (アメリカには、原発のダイバー潜水を専門に行っている企業がある)




――外国人がいるという話が・・・

いるね。それは日本の法律より基準が高いから。
日本人ではできない仕事を、外国人に任せる。
ダイバーもいた。ダイバーというのは原子炉水に潜る。
原子炉には、水が張ってある。あの中に潜っていく。
 
その人がその後どうなったかまでは知らないけど、
俺的には自殺行為だね。 


――何のために潜る?

原子炉の中にもたくさんパイプが出ている。
また、シュラウドのひび割れのも問題もある。
その検査や修理なんだけど、燃料を全部抜いて、
水も全部抜いて、除染をしてからとなったら、
莫大な金額がかかる。
 
だから、潜ってくれる人がいて、例えば、
「ここの面が溶接面だからずっと潜って下まで見てくれ」
ということをやってくれたら、安くつく。
日当を例えば50万円を払っても、その方が安い。
 
おれは頼まれてもいやだね。日本人はやらないというか、
法律上やれない。だから、どこの原発でも、定期的に
そういう外国人が入っているはず。


――外国人とは?

アメリカ人。ただ黒人であるとは限らない。黒人でも白人でも。
たぶん、原子炉メーカーのGEの下請けとか、そういう人だと思う。
技術は必要ないね。潜水の技術ぐらい。 
 
放射線の知識もそんなにいらない。放射線の知識をいくら持っていても、
浴びる線量は変わらないんで。
まあ俺たちがやっていたことは、大体、毎日のルーティンだから、
それほど危ないなあということはない。
 
だけど、他人がやっていることで、自分が想像もつかないことを
やっているとなると、「うわー、あの人たち大丈夫なのかなあ」と思う。



以上、転載終わり

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スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」

原子炉に潜る。 2011年 03月 30日 
http://jsuga.exblog.jp/15131856/


「原子炉へ潜るダイバー
 
現在各国の電力会社は世界で442基の原子炉を稼働させているが、原子炉の運用
にあたって1970年代から原子炉の中へ潜水するダイバーを必要としている。
ダイバー企業の中には原子力発電所のダイバー潜水を専門に行っている企業があり、
ある企業では250人のダイバーのうち、5人の女性ダイバーが所属している。
ダイバーの養成はシアトルにあるDivers Institute of Technologyが行っている。
 
通常のダイビング企業では石油・天然ガス採掘フィールドで活動しているがこれら
フィールドでの作業では何カ月もの長い期間の乗船を伴うが原子炉での潜水
(nuclear reactor diving )は拘束期間が短い、給与が高い、さらに任務が特殊
でやりがいがあることも魅力なようだ。 これまでの作業実績として全米国内、台湾、
韓国、ダイバーの作業現場となる原子炉は深さ10~25m、幅3.5~6m、
透明な水中。(※ダイビングの訓練プールのようなものだ。)

ダイバーチーム:例として12名のダイバーチームで任務により約1ヶ月間、基本は
ダイバー1名、テンダー(水面上でホースさばきなど)1名、
ダイバーの任務:水中のステンレス配管など部品の交換、落下物の回収など
(場合により 5分以内の制限時間での作業もあった。)

ダイバーの装備:ヘルメット潜水器、冷水ウエットスーツ(しばしば50℃を超える
高温もある)、グローブ、ウエイトシューズ、給気・通信・監視TVホース、
1ダースもの線量計(膝、腕、背中、胸、足、手の甲など)を着用。

ダイバーの被爆制限:ダイバーは年間20ミリシーベルト未満を基本とする。
やむをえずの最大上限50ミリシーベルトまで
(アーカンソー原子炉では1回の潜水で4.5ミリシーベルトの被爆を経験。)」



以上、転載終わり

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管理人

ダイバーの被爆制限:
ダイバーは年間20ミリシーベルト未満を基本とする。
やむをえずの最大上限50ミリシーベルトまで

これって多分、通常の業務の場合の話でしょう。
原発事故を起こした福島原発などでは、
こんなもので収まる訳がない。

現在のフクイチで、原子炉水に潜る外国人作業員の場合、
ダイバーの被爆制限は、一体どれほどに設定されているのか?
或いは、その設定されている被爆制限すらも守られているのか
どうかさえも全く知る術がありません。

文字通り、命を削ってまで作業してお金を得る訳ですか・・・
たかが電気の為に・・・

最近では、核武装の為というのが真相らしいとも聞いたけど、
もしそうなら、日本の核武装論者たちに、潜水作業を始めとした
危険な原発収束作業をやらせてはどうだろうか?

石原都知事や田母神さんに、是非お願い申し上げます。
それと、保守右翼の核武装を標榜し憲法改正を叫ぶ御一同様方。
どうか、あなた方にやっていただきたい。

あなた達には、それだけの責任があるはずだ! 
日本の原子力推進政策を支えてきた影の張本人なのだから。