東京湾の放射能汚染は三つの複合汚染の結果である可能性





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東京湾の土で放射性セシウム増 川から流入

http://www.news24.jp/articles/2012/05/09/07205352.html


 福島第一原発事故による影響で、東京湾の土に含まれる放射性セシウムが増えていることが、
近畿大学の研究チームの調査でわかった。 

 近畿大学・山崎秀夫教授の研究チームが先月2日、荒川などの河口付近の3か所で
海底の土を採取し、一平方メートルあたりに含まれる放射性セシウムの量を調べたところ、
去年8月の調査結果と比べて、3か所とも放射性セシウムの量が大幅に増えていることが
わかった。これにより、川から放射性セシウムを含む土が東京湾に流れ込んでいることが
裏付けられた。

 東京湾の魚などへの影響について、山崎教授は、「土や泥に付着した放射性セシウムは
剥がれにくく、魚に取り込まれても吸収されずに排せつされるため、体内には蓄積しにくい」
として、現時点で魚への影響はほとんどないとしている。水産庁などの調査でも、
東京湾の魚から放射性セシウムは、ほとんど検出されていない。

 しかし、海底の土から魚に放射性セシウムがどのように移行するかについては未解明の
要素も多く、山崎教授は「今後も引き続きモニタリングが不可欠だ」としている。
【転載終了】 


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ご覧になった方もおられると思いますが、NHKスペシャル「知られざる放射能汚染・
海からの緊急報告」(1月15日)は 海底にホットスポット があることを報じていました。

海面近くの線量は0.06μSv(マイクロシーベルト)ですが、底にいくに従って汚染濃度は
高くなります。海底付近は2.5μSv(マイクロシーベルト)を突破しました。海面の40倍です。

NHKは沿岸1㎞と言っていますから、浅い海底だったと思われます。「マダラ状に拡散」
しているとのことですから、一様に拡がっているではなく、海流と地形が作り出す複雑な
ホットスポットがあるということでしょう。

その場所の土を採取したところ、海底の泥は4520bq/kg。周囲の15000倍だったそうです。
20km圏内の32カ所で底土を採取したところ、沿岸1kmに2000ベクレルを超える汚染が集中
していました。

また汚染は20km圏全体に、まだら状に広がっており、放射性物質が拡散しきらずに海底に
たまっていたことがわかります。


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カレイドスコ-プさんの記事より 

奥多摩水系、利根川水系の汚染とホルムアルデヒド騒動
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1297.html

東京湾のセシウムが最大になるのは2年後。
それが今後、10年ほど続く

奥多摩の山々はかなり汚染されている。
集落の人々は避難が必要なレベルなのに都は「問題ない」

今後は、利根川水系の汚染が深刻化する

関東の水瓶、利根川水系の汚染状況は、
奥多摩水系、奥秩父水系のそれよりずっと深刻です。 




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カレイドスコ-プさんの記事より 

東京湾のホットスポットは福島第1原発沖を超えた
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1296.html


江戸川河口のホットスポットでは、
福島第一原発沖20km圏内の約2倍のセシウムが検出



河口から8kmの地点。
検出されたのは、1623ベクレル。
河口付近(872ベクレル)の2倍の濃度でした。
この場所に大量のセシウムが溜まっているのです。

東京湾に流れ込むすべての川で、セシウムが蓄積され、
大雨が降るたびに、少しずつ移動しているとみられます。

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Wikipediaで海流を調べてみると以下の絵が出てきます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%BD%AE
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  わんわん
管理人

皆さん、上の画像を良く御覧下さい。
東京湾を封鎖すれば、そのまま湖になってしまいそうですね。
逆の観点から言うと、外洋との交流が少なく、汚染されたら
長らくその地点に留まる事を意味しています。 

カレイドスコ-プさんの記事を少し補足します。

山や湖、ダムから川へと流れ、それが海に流れ込みます。
しかし、それは降雨量の中のほんの一部なのです。
雨の大部分は山野に吸収され、更にその大半が地下水となります。
吸収されなかった残りの一部分の雨が川となって流れるのです。

かなりの部分は、地下水脈を通じて海に流れ込みます。
それは、海の比較的浅瀬の部分から湧き出る事になります。
深くなると、ものすごい水圧が邪魔をしますから、当然といえるでしょう。

川にしろ地下水にしろ、その中には膨大なミネラルや植物性プランクトン
が含まれ、かつては、江戸湾はとても栄養豊富で、魚介類の宝庫だったと
いうことになります。
江戸前寿司というのは、まさにそれを象徴するものだったのです。

植物性プランクトンは、動物性プランクトンの餌となり、
動物性プランクトンは、小魚の餌となり、そしてその小魚たちを求めて
中型・大型の魚がたくさん集まるといった自然界における食物連鎖の
世界が何百万年に渡って、そこに見られた訳であります。



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海底のホットスポットというのは、海底の地下水の湧き出し口の可能性
も考えておく必要があろうかと思います。

この前、ホルムアルデヒド騒動の時に取水制限などで、ちょっとした
大騒ぎになりましたが、浄水場などでは汚染状況は確認出来ますが、
地下水は、誰も検査する人はおりません。
まさにフリ-パスの情況です。

海面と海底の汚染度に極端な差があるのは、何も川由来による汚染土壌の
沈殿だけによるものだけでは全くないと思います。
決して、湧き出る地下水の影響を軽視すべきではありません。

カレイドスコ-プさんの記事では、東大の学者さんが主張されている
ものを取り上げておられましたが、学者さんというものは、自説を強烈に
主張するあまり、多少偏りが見られる傾向があります。

この記事の一番上にある画像を見ましても、線量がかなり高くなっているのは、
何も河口だけでないのは明らかです。
学者説は、一つの視点からのみの研究報告と受け止めるべきです。

もしそうであるならば、放射能汚染は言われているような期間ではなく、
もっと更に長期間に渡って、更に深刻な汚染が続くと考えるべきなのでは。
多くの皆さんが、この視点が欠落している事に残念な思いがしています。


東京湾の放射能汚染は、川の水地下水と、
そして千葉チッソ劣化ウランの燃焼三つの複合汚染によってもたらされた
ものと判断しています。
セシウム検出値は、あくまでも大きな一つの目安に過ぎません。
劣化ウラン=ウラン238、プルトニュウム、スチロンチウムなどが
在る事も決して忘れてはいけないと思います。


一つだけ確かな事は、

湧き水も井戸水も、もちろん水道水も、もう安全ではないという事です。
そして、無論、その周辺の魚介類も。


さて、このつながりで次の記事では、いよいよ福島原発周辺の地下水について
検証したいと思います。
なにしろ、チャイナシンドロ-ムの可能性が濃厚という事らしいですから。 


今日は、記事をリンクさせていただいたカレイドスコ-プさんに敬意の意味
も含めて、アイコンで使われておられるハリマオの歌をお聴き下さい。







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