山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!


ヨーロッパ(オランダ、デンマークなど)では
トランス型脂肪酸を含む油脂製品が販売禁止。




常温では液体の魚の脂肪や植物油を、水素を添加して融点を上げ、
常温でも固まるようにしたもの。

トランス脂肪酸は、
血圧や血液の粘度などさまざまな体機能を微調節するホルモン=プロスタグランディン
を体内で作れなくなることが有害性を生む。不足すると喘息や脳梗塞などにもつながる。

トランス型脂肪酸を多く含んだ食事は、LDLコレステロールと中性脂肪を増加させ、
HDLコレステロールを減少させます。

心臓病のリスクを下げるには飽和脂肪酸(動物性脂肪)を減らすだけではダメで、
トランス型脂肪酸も減らさなくてはならない。

赤ちゃんの成長も遅れる。


このようなものが販売されているのは日本政府の怠慢。



マーガリンは植物性油脂に人工的に水素を添加して液状の油脂を固化させた硬化油脂です。
マーガリン以外でも人工的に植物性油脂を加工した製品は使わないことを薦めてきました。
これらの油脂中には、油脂加工で生じた自然には存在しない油脂であるトランス脂肪酸が
生成されています。






トランス脂肪酸とは

植物性油脂(不飽和脂肪酸)に人工的に水素を添加して液状の油脂を固化させた硬化油脂

(マーガリン、ショートニング)、ヘキサンなどの溶媒を使って高温で精製された植物性

油脂(市販大豆油、コーン油、米油、ナタネ油、綿実油など)、高温の植物性油脂を使っ

て調理した食品(揚げ物、フライ、天ぷら)、植物性油脂を含み高温で調理され食品

(スナック、冷凍食品など)には、これらの人工的な操作によって発生したトランス脂肪酸

が多く含まれていることが分かってきました。トランス脂肪酸は、反すう動物の腸内細菌に

よって作られ、反すう動物(牛、羊、山羊など)の肉や乳脂肪中に含まれていますが、

それ以外の自然な状態では存在しない脂肪酸です。構造が天然に存在するシス型ではなく、

トランス型になっている脂肪酸です。不飽和脂肪酸は生物の細胞膜を作っていますが、

細胞膜を作るためには不飽和結合部で折れ曲がったシス体の構造が必要です。

直線構造をしたトランス体の不飽和脂肪酸が細胞膜の構造内に紛れ込むと、

細胞膜は正常な働きができなくなる可能性があります。血管内皮、気道粘膜、消化管粘膜、

皮膚などの細胞も含め体内の細胞機能が障害されて、生物反応が正常に行えなくなり、

病気を起こす可能性があります。また、天然の不飽和脂肪酸は体内で代謝され、

さまざまな生物活性を有する物質(プロスタグランディンやロイコトリエンなど)になります。

トランス脂肪酸は、体内では代謝されないため、これらの不飽和脂肪酸代謝物の生理作用を

かく乱すると思われます。この結果、アレルギー症状・神経系の症状を悪化させ、

心臓病や糖尿病などの発生を高めます(文献1、2)。





2010年8月 9日 16:00

http://tenka99.com/kiken/cat8/cat14/post_39.html

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【引用開始】

雪印にしても明治にしてもマーガリンのパッケージの原材料名をみると、

・植物油脂、食用精製加工油脂、食塩
・粉乳、乳化剤、香料、着色料(β-カロチン)、その他

となっています。

植物性だからヘルシーとつい思いがちですが、
実はマーガリンに含まれている脂肪はトランス脂肪酸と呼ばれるもので、
これが私達にとって毒物なのです。

オランダでは、トランス型脂肪酸を含む油脂製品が販売禁止、
デンマークもまた毒物扱いとされ禁止されています。

「医学常識はウソだらけ」の著者三石 巌氏は、

・バターの代用品であるマーガリン と
・ラードの代用品であるショートニング は

健康のために「食べてはいけない」と断言されます。

「豊かさの栄養学」の著者丸元 淑生氏も警告しておられ、
マーガリンは既に、ヨーロッパでは販売中止、製造禁止している国もあります。

マーガリンやショートニングの原料となる魚の脂肪や植物油は、常温では液体です。

そのままではバターやラードの代用品にすることが出来ませんので、
水素を添加して融点を上げ、常温でも固まるようにしたのが
マーガリンやショートニングなのです。

こうして、人間が作り出した脂肪酸はトランス型脂肪酸と言われます。

脂肪酸の分子の形が変わるため、
体内でプロスタグランディンを作れなくなることが有害性を生む要因の一つです。

プロスタグランディンとは、
血圧や血液の粘度などさまざまな体機能を微調節するホルモンです。

不足すると喘息や脳梗塞などにもつながる、きわめて重要な物質で、
例えば、陣痛が起きるべき時になるとプロスタグランディンが体内で作られるのです。

トランス型脂肪酸を多く含んだ食事は、LDLコレステロールと中性脂肪を増加させ、
HDLコレステロールを減少させます。

心臓病のリスクを下げるには飽和脂肪酸(動物性脂肪)を減らすだけではダメで、
トランス型脂肪酸も減らさなくてはならないことが分ってきています。

ハーバード大学の栄養学、疫学教授で栄養学科学科長のウォルターC・ウィレットが
算出した数字は、心臓病で早死した人の7%はトランス型脂肪酸によるものとしています。

また、妊娠中、授乳期の食事の内容が赤ちゃんの成長に大きな影響を及ぼすのですが、
マーガリンや揚げ物など、トランス型脂肪酸を含んでいるものを食べると
赤ちゃんの成長が遅れることも分かってきています。

トランス型脂肪酸の問題点は、
現代の食生活の中で1日に十数グラム以上という単位で体内に多量に入ってくることで、
食品添加物は多くて何ミリグラムの単位であることからも分かることです。

これだけの量の異物を体内に取りこみつづけるような経験は、人類の歴史上なかったことです。

トランス型脂肪酸は、

・加工されたチーズ、揚げた食品、ベイクされた食品
・調理済の食品、パン、クッキー、ケーキ、スナック菓子
・ポテトチップスなどのチップス類、クラッカーなどのパッケージ食品
・サラダ油そしてファーストフード

などから摂取されます。

また、マーガリンを加熱調理に使いますと余計にトランス型脂肪酸が増るので、
調理に使うなら酸化しにくい飽和脂肪で出来ているバターの方が望ましいと言われています。

この水素添加技術による最初の商品が発売されたのは1911年で、
それが健康上の深刻なリスクファクターであることがわかるまでに80年という歳月を
要しました。

そしてさらに10年後の現在もマーガリンとショートニングは使われつづけ、
食しているのが日本です。

しかし海外では、特にオランダはトランス型脂肪酸を含む油脂製品が販売禁止、
デンマークもまた毒物扱いとされ禁止されています。

このようなものが販売されているのは日本政府の怠慢によるものです。

【引用終了】