感動秘話  阪神大震災


 
              こんな今だからこそ
             全て実話です

 
 

 
 

 
 
何年か前にテレビで「アンビリ-バブル」を見ていたら
 
後半のところで「世界の感動秘話」というのをやっていました。
 
阪神大震災で家族全員を失った悲しい20代の女性のお話でした。
 

震災の時に家が倒壊して親兄弟が皆押しつぶされて
 
亡くなってしまわれたのです。
 

彼女自身も大変な目に遭いましたが一人だけ助け出され,
 
その後長期に渡って入院を余儀なくされたのでした。
 
長くつらい悲しみの時間が過ぎ去り、やがて退院の日がやってきました。
  

彼女が真っ先に向かったのは
 
かつて自分と家族が住んでいたお家でした。
  
そこはすでに整理され更地になってしまっていて
何もありませんでした。
  
彼女はもうすでに家族全員を失ってしまって
 
絶望の淵にたたされていましたが,
 
そのさら地を見るに及んでより絶望感を深めたのでした。 
 

 
文字通り全てを失ったことを実感した瞬間だったのです。
 
彼女は生きる希望を完全に失ってしまったのです。 
 
それからというもの元の家の場所を時々訪ねるたびに
 
「死にたい」と思い続けるようになってしまったのでした。 
 
 
毎日、自殺を考えながら元の我が家の周りを
 
ふらふらとかつての思い出を探しながら歩いていた
 
ある日のことでした。 
 
ある場所に一厘の「ひまわり」 ¥ҥޥï¥ê を発見したのです。
  
彼女はこんな悲惨な現場でさえも「太陽 À²¤ì に向かって
 
精一杯咲いているヒマワリ」に新鮮な驚きと感動を覚えたのでした。 
 

 
 
そして自分の死とこのヒマワリを見つめながら
 
何かが大きく込み上げてくるものを感じました。
 

 
彼女の目には大粒の涙 ´Àが溢れていました。 
 
そして、くしゃくしゃに泣きながら、
 
もう一度生きてみようかと思ったのだそうです。
  

そして月日がたち「あるコメント欄」に
 
そのようなことを投書したのでした。 
 
おそらくは自分の気持ちの整理をしたい部分もあったのでしょう。 
 

そのコメントを有る人がたまたま目にいたしました。
 
その人というのはアメリカ人で高名な絵描きの女性の方でした。
 
その女性はいたく感動して被災に遭われた女性に
 
とっても素敵な油絵をプレゼントしたのです。
 

 
 
元気づけたかったのでしょう。
 
その絵は実は生き生きとしたヒマワリの絵 ¥ҥޥï¥ê だったのです。
 
そんな事が感動秘話としてテレビでながされていたのです。
 

 
 

私は一般の視聴者とはまた別の感動を味わっていました。
 
震災直後に私はボランティア活動をしていました。
 
カンパや食料や衣料そして毛布といったものを
 
テレビで広島県内の市民に呼びかけて集めて
 
被災地に持って行きました。
 

 
 
その時に一緒に「ヒマワリの種」を5個入れた袋を
 
1000袋近く持っていったのです。
 

 
 
ヒマワリの花言葉は「希望」 Æú です。
 

 
 
被災者の方に少しでも希望を持って欲しいという趣旨でした。
 

 
 
もしかしたらその時,被災者の誰かが植えた種が
 
育ったヒマワリかもしれないと思ったのです。
 

 
 
ヒマワリはどこにでも咲いている花ではありませんからね。
 
テレビを見ていて新鮮な感動を覚えたのはそういった理由からでした。
 
家族全員と自宅まで全てを失われた気の毒なその女性の
 
消息は私にはわかりません。
 

 
 
どうか希望を捨てないで幸せに生きて欲しいと切に願うばかりです。
 

 
 

 



 
              神とは愛そのものである  

                           マザ-テレサ