夜中の3時に目が覚めて、なかなかそこから眠れない
やっと浅い眠りについた頃、外はもう明るかったかな
夢の中で、小さな見覚えのある、ぷっくりとした手のひら
私が一生懸命に爪を切ってあげている
小指から順番に、親指まで
ふと、顔を見たら、正斗のあの懐かしい顔だった
爪切りが怖くて、それでもジッと歯を食いしばって耐えれる様になった頃に
正斗は眠り王子になってしまった
あの、ジッと耐える険しい顔すら
愛おしく、私は手を繋いでギュッと握りしめた
その瞬間に目が覚めて
左手には、感触や温もりが残ったままで
握りしめていた証に、私の手が丸まっていた
今日は月命日
きっと、逢いに来てくれたのかな