正斗の人生、私の人生、家族の人生が


一瞬にして180度変わってしまったあの6月2日から


もうすぐで2年


正斗の心臓が、呼吸が止まってしまったあの瞬間の姿は


世界で私しか見ていないんです


それだけは、誰にも、旦那にすら分かってもらう事が不可能なんです




今でも、フラッシュバックするんです


最後に、一生懸命息を吸おうとして


2回、しゃっくりの様な仕草をして


痙攣止めの座薬を入れたままでオムツは開いたまま


尿失禁をして、口は半開きで呼吸は止まり


全身真っ白になっていました


これが、人の死の瞬間なんだって、思いました




今でも、救急車のサイレンを聞くと動悸がします


時には過呼吸が起きます


食事中にサイレンを聞いたもんなら


箸を持つ手が止まり、吐きに行く事もあります


今でも、あの日で時は止まっているんです


ずっとずっと、今も苦しんでいます






でも、それでも、正斗は救命センターで意地を見せました


あの日、この世に戻ってきてくれました


あの時ほど、我が子が凛々しく、勇ましく思えた事はありませんでした


意識は二度と戻らなくとも


それから私に1年半という、心の準備の時間をくれました





そんな我が子が、ただただ、愛おしいんです


おかしいですか?


その想いを、ひたすらここで、吐き出しているだけなんです


そして、温かい人達に支えられて


毎日を必死に生きているんです






ただ、それだけなんです