叶わない恋ならば 1  | 恋愛前夜

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はじめまして。
ここは、私が大好きな漫画から想像した小説を中心に載せているブログです。
作者さま、出版社さま、その他関係者さまとは一切関係ありません。
好きが深まって、個人的に小説を書いています。
心の広い方、二次小説に理解のある方のみお読み下さい。

こんばんは。
今夜は、ボクセキ!全3話です。
スキビ今週から更新再開します(^^)v
スキビサイト様巡りもしたいです(ワクワク)


広木=グレン設定
8月4日☆広木 悠(ゆう)ちゃん誕生日おめでとうキラキラ






触れて

捕らえて

手離して

僕らの想いは交錯する。





「悠…ベルバニア家の…あなたは」

皆見を背に庇った春湖にそう問われて、咄嗟に答えることが出来なかった。

皆見がベロニカ様?

「俺がベロニカなんだ」

皆見の告白に、嘘だ!と思わず言い返す。
記憶の中の彼女は、白く透き通った肌に、金色の綺麗な長い髪をなびかせ、凛と佇む姿が印象的な女性だった。
それとは異なり、その大きな瞳で、俺達騎士見習いの人間にも、真っ直ぐに目線を合わせて話し掛け、良く笑い、くるくると表情豊かな顔を浮かべる可愛らしい人でもあった。

そんなあの人が…皆見?え、ちょっと待って…皆見は男だ。王女が…男?

でも、でも、あたしも前世は男だった。その可能性はなくはない。…けど信じられ
困惑して固まるあたしと春湖の肩越しから、こちらを見詰める皆見と目が合った。真っ直ぐにあたしを見詰めるその眼差しは、確かに覚えのあるもので、あたしは、動揺する心を落ち着けるように、右手を首元のネックレスにやり石に触れながら、呼吸を調えた。

2人に答えなくてはならない。前世、あたしが誰であったのかを。


「バルト   ベルバニア家末弟 バルト・ベルバニア」
「――――バルト!」
名乗った瞬間、皆見が勢いよく駆け寄ってくる。

「バルト!」
目の前に来たと思ったら、皆見に両手で手を握られた。
「広木!よかった…バルト…広木が味方でよかった…」

よかったと涙を目尻に溜めながら微笑む皆見が過去の彼女と重なって、驚きと恥ずかしさと嬉しさ色んな感情がごちゃ混ぜに重なって、胸が苦しくなった。

皆見の書いたノートや1組の上岡さんを襲った魔法。校庭や窓ガラスに前世使っていた言葉で書かれた『思い出せ』の文字を見て、クラスメイトが次々と覚醒していく。

あたしも、皆と同じように、魔法を見て前世を思い出した・・・・・・・・フリをした。

あたしの

俺の 名前は