ホワイトカラーの職場では、年間に6週間も物を探している!?
アメリカのウオールストリートジャーナル紙が、ホワイトカラーのビジネスマンが仕事中に探すことに費やす時間を調査したところ、年間で6週間におよぶという何ともショッキングな調査結果を発表しています。
ホワイトカラーの職場では、探す(パソコンのフォルダも含めて)という行為も仕事をしているように見えるためか、これまでこうしたムダな時間にメスを入れられることはあまりありませんでした。
少なくとも、整理(必要な物しかない)、整頓(決められた場所に、決められた物を、決められた量、置く)が出来ていれば、年間6週間も探す時間にあてる必要はないように思うのですが・・。
皆さんはどう思いますか?
5S研修では、探すことに時間がかかる理由を体験できる実習を行っています
職場力が強化され、業績が向上する!
5Sでみなさんの職場が笑顔に包まれますように。
Have a 5Sday!See you!
5Sの意味⑤~躾(しつけ)とは
今回は、「躾(しつけ)」の意味についてです。
「躾(しつけ)」については、このブログの第4回目「5Sの要は「躾(しつけ)=マネジメント力」 でもふれました。
5Sの「躾(しつけ)」とは、職場で決めたことを正しく守る習慣づけのことです。
躾を考えるとき、NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」 でこんなシーンがありました。
清の北洋艦隊の旗艦“定遠”を見学した東郷(渡哲也)が、同行した秋山真之(本木雅弘)に「(定遠は)なまくらの刀でごわす。艦(ふね)を操り、戦をするのは人でごわす」と、艦内でばくちをしたり、砲に洗濯物などを干している様子から、清の艦隊のレベルの低さを看破したのです。
東郷は、いくら戦艦が最新鋭でも、戦艦の乗員としてあたり前にできていなければならない規律ができていないことから、「清の水兵」の訓練レベルやモチベーションの低さ、艦隊の戦闘能力の程度を見切りました。
清の艦隊では、上官のマネジメントと教育・訓練が十分に機能していなかったのでしょう。日清戦争前に、外交上の威圧を目的に日本に寄港した北洋艦隊でしたが、東郷の見立てどおり、日清戦争では、清の艦隊はその威力を発揮することなく、日本の艦隊に敗れ、壊滅しました。
清の艦隊のように、職場力は、職場において様々な現象として表面化してきます。その現象の代表例が、このブログの最新ページのトップ下のチェックリストです。
強い職場を作るためには、あたり前のこと、職場で決めたことをみんなが守り、仕事の質を継続的に維持・向上させていくことができる習慣づけ、つまり、職場のマネジメント力とリーダーシップが必要です。
あなたの職場を「なまくらの刀」にしないようにするためには、「躾(しつけ)」が重要になります。
「整理」「整頓」「清掃」「清潔」といったあたり前のことを切り口にして、強い職場を作るシンプルかつ奥深いアプローチが5Sです。
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5Sの意味④~清潔とは
自宅近くのおそば屋さんの脇に大きな桜の木があります。よく見ると、もう大きな蕾がたくさんついていました。春は確実にやってきているんですね。
毎年、見事な花を咲かせ、地元ではちょっとした花見スポットになっています。今年も楽しみです。
<春はもうそこまで・・>
さて、今回は、「清潔」の意味についてです。
「清潔」は、これまでにご説明してきた「整理」「整頓」「清掃」を維持していくことです。
年末に大掃除をしますよね。頑張って、きれいにして、気持ちよく新年を迎えます。
ですが、その状態がいつまで続いていますか?成人式くらいまで大掃除直後のような状態を保っている方は案外少ないのではないでしょうか?
せっかく頑張った大掃除があっという間に過去の出来事では、努力もむなしいものになってしまいます。
5Sはこうした一過性の取り組みではありません。「整理」「整頓」「清掃」を行ったら、その状態を常に維持し、さらに向上を図っていくのです。
ここに5Sの難しさと、それゆえの、醍醐味があります。
職場(会社)全体で、「整理」「整頓」「清掃」の状態を、常に維持・向上していくことの中に、このブログのテーマでもある職場力向上のカギがあるのです。
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