『パイレーツ・ロック』 試写会鑑賞 | 映画な日々。読書な日々。

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映画な日々。読書な日々。-パイレーツ・ロック

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素行不良で高校を退学になったカールは、更正を望む母の提案で、母の旧友クエンティンのいる船に乗船。その船は、アメリカ出身のザ・カウントら、クールなDJたちがロックの取締りをもくろむ政府の目を盗み、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局だった。[上映時間:135分]


英国大使館様からのご招待~。

正直そんなに期待していた映画ではなかったのですが、これがすごく面白かったんです。観れてよかった。久しぶりに掘り出し物映画かもしれない。


1966年。ロック全盛期だった頃、イギリスでは民法ラジオ局が許可されていなかった。BBCラジオが流すのはクラッシックやジャズばかりで、ポップミュージックの放送は1日45分間に制限。


しかしもっとロックを聴きたい。

もっとロックを流したい。


そこでイギリスの法律が適用されなくなる距離まで沖合いに出て、停泊した船から放送する海賊ラジオ局「RADIO ROCK」が生まれ、彼らは24時間ロックをかき鳴らす。


高校を退学になったカールは、更正の為に母親にその船に送り込まれる。しかしそこは個性的な8人のDJ達と乗組員達が、大好きな大量のレコードに囲まれながら、Drugs、Sex、そしてRockで溢れる自由な楽園だった。


しかしお堅い政府の役員達は、海賊ラジオ局を潰そうと躍起になっていた。


ともかく海賊ラジオ局のメンバー達がとっても個性的で魅力的。

渋い海賊ラジオ局のオーナー、クエンティン

ロックと自由をこよなく愛する一番人気のDJ、ザ・カウント

面倒見が良く、ぽっちゃりでモテモテDJ、デイブ

超お人よしのDJ、サイモン

アメリカ帰りのカリスマDJ、ギャヴィン

レズビアンの料理係、フェリシティ

etc・・・


最初は戸惑っていたカールも、彼らとそして音楽の魅力にすぐに魅了され、この船の大切な仲間となっていきます。


船の中はいつもロックで溢れている。もうね、船の中のみんながとっても楽しそうなんですよ。また月に1回、船に女の子を呼んでよろしくやったり、みんなでゲームして遊んだり。ともかく自由も自由。本当楽しそう。


更正させる為に乗船させた?

わけはない。


ロックが大好きな子供のような大人たちが集まったこの船で、カールはロックに、女に、酒に、どっぷりはまっていきます。カールのお母さんもこの船が大好きだったんだなぁ。ロックないいお母さんだわ。


面白かったのはカールが童貞と知ったデイブが、カールの為にしてあげようとしたこと。ってかそりゃ無理があるだろーと思いながらも、裸の彼らに思わず笑ってしまいました。


船の中でも色んなことが起きます。

楽しいことも沢山だけど、悲しいことだってある。落ち込むことだってある。だけど彼らのそばにはいつもロックがあった。そばには仲間がいた。


プライバシーも何もなくて、Good NewsもBad Newsもプライベートなことまでラジオで放送しちゃうところも面白いです。


そして彼らが流すラジオをこっそり枕の下で聴く子供や、放送を楽しみにしている若者達。「RADIO ROCK」のリスナー達の幸せそうな笑顔。


私はロック好きなわけでもなく、さらにこの時代は私が生まれる10年以上も前の話なので正直音楽を懐かしいと感じたりできるほど音楽がわかるわけではないですが、それでも聴いたことがある曲が沢山、知らない曲でもとても楽しめました。この時代の音楽が好きな人なら更に楽しめるのでは?


個人的にはカールを演じたトム・スターリッジが、岡田将生君にちょっと似てて格好良いいなーと思って観てました。あとはビル・ナイも渋くて好き。


下ネタも満載だし、下品なシーンも多々あるのですが、いやらしい感じではなくてむしろ楽しめる感じです。笑えるシーンも満載。そして何より死ぬまでロックを流し続けるんだ!という彼らの音楽に対する熱い情熱がとっても素敵で格好良かったです。


観終わった後、なんだかとっても明るい気持ちになれる楽しい映画でした。オススメ!


試写会(@東宝東和試写室)にて鑑賞


★★★★