『僕の彼女はサイボーグ』@サロンパスルーブル丸の内 | 映画な日々。読書な日々。

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僕の彼女はサイボーグ

20歳の誕生日、祝ってくれる友達もいないジローは、街で“彼女”と出会う。最高に楽しい一日を過ごすが、誕生日が終わる頃、彼女は姿を消してしまい、それから会うことはなかった。1年が過ぎ、去年と同じように一人で誕生日を祝っているジローの前に、“彼女”は現れた。必ずまた会えると信じていたジローは喜ぶが、再会した彼女は何だか去年と違うような…。実は、“彼女”は未来から送り込まれたサイボーグだったのだ![上映時間:120分]


結構面白かったのですが、タイムスリップのせいでなんだか矛盾だらけでつじつまが合わなくなってしまっていたように思います。最後種明かしのシーンも無駄に長かったかな。


大ヒットした韓国映画『猟奇的な彼女』、そして『僕の彼女を紹介します』に続くクァク・ジェヨン監督の最新作。主演が綾瀬はるかと小出恵介ではありますが、ストーリー展開や小ネタなどは韓流そのものでした。


20歳の誕生日を祝ってくれるような友達もいない、冴えないジローが出会った彼女。ジローが一人で食事をしていたレストランにその彼女は現われ、彼女に振り回されながらもジローは誕生日を共に過ごし、いつの間にかたどり着いたのはジローの家の前。そこで彼女はその家に住んでいた男にひどいことを言われたと告げる。そして楽しく過ごしたその日の終わり、彼女はジローの前から姿を消してしまう。


それから1年後の誕生日。去年と同じレストランで食事をしていると、そこに彼女が現れてジローの誕生日を祝ってくれるが、その時、店にいた男が突如発砲。彼女が皆の窮地を救う。


とてつもなくよく食べ、大胆で凶暴な彼女は、21歳の僕を救うために未来の僕が送り込んだサイボーグだったのだ。それからジローと彼女との共同生活が始まり、彼女はジローのピンチを幾度となく救い、ジローは徐々に彼女に惹かれていく。


この監督、強い女性(というか暴力的な女性)が好きなんでしょうかね。猟奇的~、僕カノに続きこの彼女もかなり凶暴。今回は人間ではなくてサイボーグでしたけどね。そもそも彼女ってサイボーグじゃなくてアンドロイドだと思うのですが、まぁあえてサイボーグとしておきましょうか。


オープニングのシーンからして、彼女の暴走ぶりに驚きます。だって未来からやってきた彼女の格好はあきらかにおかしいから目立つはずなのに、その姿でデパートにやってきて服と靴を普通に盗むんですよ。そしてさらにレストランで暴食したかと思えばそのまま食い逃げかい!ジローと沢山の人を救うために未来からやってきた彼女ですが、いきなり犯罪者ですよ。


そして彼女がジローの前に現われた理由がすぐにわかってその設定はなかなかうまいなぁと思ったのですが、そう思ったと同時になんとなくその説明が腑に落ちなかったりもしました。


それにしても彼女の強さはすごいです。そして何があってもジローを守る。世の中の事件が起きるたびに悲しむジローを悲しませない為に多くの人の命を救う。確かに予想外の突拍子もないような行動をとったりはしますが、「ジローを助ける」という指名だけはきちんとインプットされているのか、どんなピンチも救ってくれます。こんな正義の味方みたいなサイボーグなんだからこそ、最初の犯罪行為はあきらかに失敗でしょう。


そしてそんな彼女に徐々に惹かれはじめたジロー。しかし彼女には心がなくて、ジローのその気持ちは常に一方通行。そんな報われない気持ちに嫌気がさしたジローのとった行動まではいいとして、その後いきなり彼女に暴言を吐いたのはイマイチ理解不能。突然態度変わりすぎじゃないかい、ジローさん。


そんな風に彼女を追い払ったジローだったが、それでもジローが窮地に陥れば彼女は必ず現れる。未来の僕が言っていた大きな災難についに出くわしてしまったジローを助ける彼女。この助けるシーンは結構いいですよ。ジローを助けるという執念を感じましたね。でも実は最初あまりにも大きな災害すぎて何がおきたんだ?と驚いてしまったんですけどね。そしてこのシーンがラストシーンになるかとおもいきや、、、ここからがまた結構長くてびっくりしました。そしてさらにそこで明かされる展開にかなりの矛盾と疑問を感じてしまい、結局何がなんだかわからなくなってしまったんですよね~。だって冷静に考えるといろいろつじつま合わないですよね??


ジローの故郷に行くシーンもあきらかに時代設定が古すぎたり、未来と過去の行き来も矛盾だらけで、正直この時間軸の使い方がイマイチだったように思います。結構面白かったのに観終わったあとはかなりの消化不良。


あとは誕生日を一緒に過ごした後に彼女が去っていくシーンのあの会話はかなり引いてしまいました。小出君もなんか棒読みすぎじゃない?しかもそのシーンがまた出てくることになるとは・・・。


ともかく突っ込みどころ満載の映画でした。でもそんな中、綾瀬はるかはかなり良かったです。凶暴さも含めてすっごいかわいくて綺麗だったし、何よりその無表情が作り物の雰囲気を見事に醸し出していていてまさにはまり役。マネキンに化けたシーンは本当マネキンに見えてしまいましたよ。綾瀬はるかの魅力が最大限に生かされていたように思いました。


ビジュアル的にはとても楽しめただけにちょっと残念な感じがしました。


サロンパスルーブル丸の内にて鑑賞


★★☆