『あだると』 高橋源一郎
もう結構古くなってしまっている。高橋源一郎流のマルキ・ド・サド的作品ということなのだろうか。私はサドは読んだことがないですが。アルトーのヘリオガバルスなら読んだことはありますが、関係ないか。
女性向けのようなカバーとタイトルですが中身はかなりハードですね。それも、なんというか気分が悪くなるようなハードさです。だから読まないほうがいいです。
高橋源一郎は『さようならギャングたち 』のころから性的にも言語的にも壊れた表現をしているので、『あだると』に目新しさはない。
90年代が『あだると』で描写されている世界のようだったかといえばそうでもないのだが、奇妙なリアリティはありますね。
お勧めはしません。
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