洗車専門店を体験
実は凍結スリップ事故の危険度を緩和するため、雪国の道路には融雪剤がまいてあります。その名の通り、雪や氷を融かすためのクスリなのですが、こいつの主成分は塩化ナトリウム(塩)や塩化カルシウム。
塩分がサビを誘発するのは、誰もが知るところでしょう。
▼1月3日の夜。新潟から赤城のスキー場を経由し、関越道の練馬ICを下りました。うちのジムくんのマフラーは非ステン。侵食が気になり、早く塩を落としたいと思いつつ走っていました。
あと、元旦に砂浜を走ったんだ・・・。しかも気が付いたら人工造成地で、普通に歩くだけで足が沈んでいくようなゆるさ・・・。たかがこんだけの場所を、スタック寸前になりました。
ところが、都心は地価が高いためか、コイン洗車場はほとんどありません。
そんなとき、僕の目に、『洗車』というでかいネオン看板が飛び込んできました。
「おお、あった!!」
とりあえずクルマをその敷地内に乗り入れたところ、どうも、僕の知っている洗車場とは雰囲気が違う。
しかも、なんとポルシェカレラの後ろにジムニーを並ばせるよう誘導されてしまいました。
周囲にはベンツ、アウディー、アルファロメオといった高級外車が並んでいます。
どう考えても場違い・・・。
GS店員風のお兄ちゃんが、「今日はどうなさいますか?」と、床屋のようなことを訊いて来ます。
「新潟がえりなもので、腹下の融雪剤を流して欲しいだけなんですが・・・」
「それでしたら、手洗い洗車についてますよ。ボディーもかなり汚れていますし、ワックスもいかがでしょう? とても綺麗になりますよ」
「いえ・・・スズキ車ですから、あんまりピカピカにすると逆にボディーのゆがみが目立つので・・・。あのう、料金表はありますか?」
「メニューをどうぞ。お客様の場合、ソフト洗車1500円と手洗いオプション1000円で合計2500円になりますがいかがでしょう?」
2500円!! こちとら500円くらいのつもりだったのに・・・。
でも、さっきの赤城凍結路スリップで、もしぶつけていたらと思えば安いもんだな。一生に1回くらい体験してみよう。
「あ、はい。じゃあそれでお願いします」
▼僕はおにいちゃんに連れられ、ラーメン屋の食券販売機みたいなものから、2枚の券を購入しました。
手洗いというのは余計かなと思ったが、ここんちの洗車機には下部洗浄ノズルがないらしい。
また、ジムニーの幌には、スペアタイヤ部分に隙間があるので、自動洗車機では中がずぶ濡れになる可能性がある。
「皆様、クルマから降りて中でお待ち下さい」
「はい」
僕たちはぞろぞろと待合室へ。机の上には輸入中古車雑誌なんかが置いてあります。テレビはなし。
窓の外を見ると、スタッフの方がジムニーに丹念に掃除機(バキューム)をかけています。
大量の荷物&ちらかったままのモノがあるのに申し訳ない気分・・・。
ここんちは基本的に流れ作業のようです。
▼しばらくして、ポルシェの洗車を見学に行きました。
リアエンジンフードのルーバーのところに、タオルをかけて、ジェット噴射のお湯をかけています。
なるほどなあ~。
んで、ジムニーの番です。
まず、お湯ジェット噴射。
ボディーはやガラス3面は流していましたが、幌にはかけてくれていません。
幌は確かにボディーじゃないから、ボディー洗いには含まれないのかあと、ちょっとがっかり。幌も真っ白けでしたから。
また、肝心のシャーシはさっと水をかけた程度という感じに見えました。でも、まあしょうがない。
なんか、例の券売機に、シャーシ下洗浄というようなオプションメニューがあったのですが、それが5000円くらいだったかな? 凄く高かった。もしここでもっとやってくれって頼んで、券を買えといわれたら、「じゃあ結構です」と言わなきゃならん。ちと恥ずかしい・・・。
次に大量のカーシャンプー原液を加えたバケツの水を、まるで火事を消すように贅沢にかけました。
いつも、ちょびっとバケツに入れて、かき混ぜてスポンジにつけて塗っていましたから。ああ、プロはこう使うものなのか~とちと勉強に。
んで、濡れタオルで丁寧に吹き上げます。スタッフは素手です。この寒いのに大変だあ。
次にアルミホイール。丹念にブラシ洗いです。
そのあと。どういうわけか裏の自動洗車機の方に持っていかれてしまいました。混雑していたので、スペースの都合かな?
30分ほどでまたうちのジムニーが視界に入ってきました。
ボディーがいまだかつてみたことないくらいぴかぴかです。また、幌もきれいになってました!
ガラスを一点の汚れもないほどにみごとに拭き上げ、ダッシュボードなどのプラスチック部分はアーマーオール塗布。
また、インパネの透明プラスチックの小傷まで綺麗になっているような? コンパウンドでもつかったのかな? ってくらい。
あと、タイヤワックスをかけてくれました。ノータッチみたいな泡状のやつじゃなく、よく塗り込むタイプです。
所要時間は約1時間でした。
幌のビニール窓は拭いてくれなかったのかな~と思ったら、外側はピカピカ。
多分、満載にしていた荷物がなかったら、内側も磨いてくれていたと思います。
あくまでも僕の感覚ですが、ここまで完璧に仕上げてくれて2500円なら安い・・・と思った。
洗車道具を揃える手間、洗車スペースや水道の確保、洗車の手間を考えると、これはきっと、セレブな人たちにはあたりでしょうね。
このサービス、満足です。スタッフの応対も気持ちよかったです。
・・・ただ、我が家のジムニーには完璧な洗車など用がないので、もう使うこともないと思いますけれど(笑)
▼カーウォッシュ オーシャン
http://www.carwash.co.jp