お待たせしました~期待外れだったらごめんね。
その1にも加筆したので、よかったら読んでくだされ。
2.「解く」=間違える
特に、本試験過去問を全く予備知識なく初めて解くときは、たとえば5肢択一なら100%÷5で20%も正解すれば良い方、80%以上は間違うのが普通だろう。
それでいーんです!(川平慈英風)
いや、むしろ、
それがいーーんです!!
(1)知識がある受験生の場合
たとえば、4A基礎講座の論文解法パターン講義で論文過去問を解いていると、毎回、
「へえ、この知識はこういうふうに使うんだ」
「あ~この知識、誤解していたわ」
と思ったりしない?
そう、実際に問題を解いて“間違え”ないと、実は自分が知識を「理解」したつもりになっていただけだったことを発見できないのだ。
このことは、短答式問題にも妥当する。
まず、論文式問題っぽい短答式問題については、上記説明がそのまま妥当する。
また、知識を「理解」したつもりになっていても、ちょっと事例を変えられたりすると「解く」ことができず“間違え”たり、正確に記憶していなかった細かい文言知識が問われて“間違え”たりといったことは、多くの受験生が経験していることだろう。
こういったことは、実際に問題を解いて“間違え”ないと、厳密には経験できないと思うんだ(擬似体験なら可能かもしれないが)。
(2)知識がない受験生の場合
これは、知識がある受験生にも部分的にいえることだけど…“間違え”ると、どういう気持ちになる?
へこむ?自信を失う?
うん、誰もが多かれ少なかれそういう気持ちになるだろう。
しか~し、ここからが勝敗の分かれ目!
「悔しい」
といった感情が、少しでも湧いてきたかどうか。
「悔しい!」
といった感情が、少しでも湧いてきたら、勝ちです…自分に。
こういった感情があれば、少なくとも無意識的には、「この問題を次に解いたときに合格答案を書く・正解するにはどうしたらいいか?」という実戦的な観点から答案・解説等が読めるはず。
これによる知識の吸収率・定着率は、計測したことはないので経験的な話でしかないんだけど、ただ漫然と答案・解説等を読む(そして眠くなる)よりかなり高い感じがする。
感情の起伏に伴う記憶は抜けにくいとかいう話も、どっかで見たような…また同じような例だけど、恋愛の傷を引きずるのもこれが原因ですね。
できれば、独り言を言いながらだと、眠くなりにくいしオススメ。
私は、受験生時代から独り言が多くて、
「これは○でしょ」
「え!×なの?ちくしょー外した!なんでなんで??」
「なんだよこの解説わけ分からん…もっと分かりやすく書けよ!」
「あ~なるほど、そういうことか~」
といったことを、寝っころがってもんどりうちながらやってました。
だから、家勉派なのですね。
話を戻そう。
つまり、“間違え”たという現実、そして合格答案を書けなかった・正解できなかった自分をごまかさず、正面から向き合うことで、初めて敗因分析が少なくとも無意識的にはでき、それが次の勝利へとつながる。
敗けなければ勝ち(∵引き分け=合格ラインぴったり?=勝ち)なんだから、敗因はできる限り網羅しておいた方がいいじゃん?網羅した敗因を全て避け切れれば勝ちでしょ?
敗けを重ねて傷だらけになった人だけが、文字どおり百戦“錬磨”の強さを手に入れることができるのだ。
だから、普段の勉強ではどんどん敗けろ!意識的に敗けまくれ!!
本試験で勝つために!!!
※もちろん、正解しても、喜びの感情が生じるから、これをパワーとして答案・解説等を読めば、だいたい同じ効果が期待できます。ここでは、間違うことの意義を分かっていない受験生が多いので、間違うことの方を強調しました。