2012.9 筑西明野・八重ひまわり その2 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

筑波山のふもとに訪れる晩夏の景色、その2です。

よく晴れた青空の下、夏の最後の大輪が揺れています。

*その1~ひまわり~はこちら


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笑顔咲ク。














花は、太陽の方向を向いて咲くと言いますが、

このひまわりたちは筑波山の方を向いているものも多く、

この土地をいつも見守っている山の神様に

笑顔と感謝を向けているかのようでした。


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顔。
















ひとつひとつの顔が、過ぎ去る夏を優しく見送るように、

「また来年」と言うように、風に揺れていました。

夏の終わりって、毎年どこか寂しくなりますよね。

何か一つのピークがついに終わりを迎えていくような感覚。

そんな切ない季節、とても好きです。


やがて次の季節の訪れを告げるように、

花の上に彼らがやってきます。


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飛翔。















花と同じように揺られながら、

そっとその先端に足を掛けて空を見上げているトンボ。

これだけの花の海を渡ることができたら、

さぞ気持ちいいでしょうね。

この景色を丸ごと切り取ろうとする、自分のカメラを上から見下ろすように

その姿は堂々としていました。


花畑の端まで来てみると、石塀を隔てて向こう側にはお寺さんが。

塀に墨で書が書かれています。


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風の詩(うた)。









とても風光明媚。

日本ならではの、郷愁をさそう夏の景色です。



さて、ここ明野のひまわり畑では、ひまわりだけでなく

こんな花も一緒に咲いているところを楽しめます。

まさに夏から秋へのバトンタッチ。


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太陽のいろ。








キバナコスモス」です。

その名の通り、黄色・オレンジ系の花をつけるコスモスで、

八重ひまわりの濃い黄色と同じく、元気印のカラーです。


ひまわりとコスモスを同じ場所で見ていると、

本当に季節と季節の狭間に立っているような、

その変わる瞬間に立ち会っているような、

不思議な思いがこみ上げます。


この日はまだまだ残暑厳しく、容赦なく照りつける日光が

肌をじりじりと焼いていました。

ですがそれも次第に、朝夕の涼しさに突然驚かされて、

気がつけば昼間も上着を羽織るようになって…

そんな風にして秋がやってきます。

その最初のいりぐち。


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迎える。















夏の匂いがまだ濃く残るなかで、

秋がそこまでやって来ているのを、

彼らは出迎えているようにも見えました。

一年越しの再会に、「また今年も来たね」と笑顔で。


彼らの視線の先にある空は、心なしかすこし高く、

次に来る季節の、すこし褪せたような色合いを取り込んでいるように

見えました。


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「おかえり」。















夏が終わってしまう前に、君に会えてよかった。

そう思えるこの八重ひまわりの畑。

最後の笑顔に少しさみしさを感じつつも、また来年、ね。

ここに来て、花を見て、秋を迎えることができました。