8月が終わり、「夏休みもおしまい」という世間の雰囲気。
社会人にはもともと長い夏休みなんて全然ないですが、
何となく「夏が終わった」という気配に包まれる。
そんな中、やり残したことがひとつ。
「あぁ、今年はまだひまわりを見てないなぁ」
そう気づいた途端、無性に会いに行きたくなって、
慌ててグーグル先生にまだ咲いているところを聞いてみた。
ひまわりの旬は7~8月で、9月はほとんどのところで
花は終わっています。
やっぱり遅かったか…と諦めかけたそのとき、
見つけたのが遅咲きの「八重ひまわり」。
茨城県筑西市・明野は筑波山のふもとに広がる花畑。
最後の夏の香りに会いに、行ってきました。
夏の黄色。
下館駅からシャトルバスで会場へ。
小高い道から見下ろせば、夏のあの眩しい黄色が目に飛び込んでくる。
黄色い波です!
ひまわりの名所と言えば、映画「いま会いに行きます」のロケ地でも有名な
山梨県北杜市明野が有名ですが、同じ地名のついたこちらも
またひまわりの名所なんですね。
「明野」という名前も、太陽が降り注ぐ土地という感じがしていいですよね。
花と虫。
花の恩恵を一番受けるのは虫なのではないでしょうか。
お互いがお互いを支えるいい関係ですよね。
種を生存させるためのシステム。
くまんばちはさすがに怖い。びくびくしながら近づきました(笑)
八重ひまわりの前に、会場入り口には「世界のいろいろなひまわり」
ということでたくさんの種類のひまわりが植わっていました。
小ぶりのものから大輪咲きのものや、色形の違うもの。
こういうのとかも。
黄色に茶色はとても似合うんです。
太陽の影。
ちょっと大人な感じがして、とても素敵ですね。
色も明るい黄色というよりは、少し落ち着いています。
そんな世界のひまわりを見て回ったあとは、いよいよ八重ひまわりへ。
もともと、東北地方に咲くひまわりだそうで、
震災の爪痕を明るく照らしてくれる太陽の遣いのようです。
勇壮な筑波山の稜線がくっきりと空に描かれて、
背にしょって立つひまわり畑は見事のひとことです。
或る夏の風景。
どこかの絵画に出てきそうな夏の風景。
夏が好きだなぁと再認識させられる景色です。
「八重ひまわり」というと聞き慣れないですが、
普通のひまわりと何が違うの?というと…
ぎっしり。
一般的なひまわりにはある、中央の種の部分がないんです。
真ん中までぎっしり、花弁で埋められています。
もさっとボリュームがあり、花火みたいに明るい!
色も、少し橙よりの、濃い黄色です。
また、ほとんどの花は黄色いのですが、
咲き終わって枯れたものなのか、遺伝的な亜種なのか、
たまにこげ茶色の花も混じっていて、そのコントラストがまた美しい。
背丈も、大人の肩口くらいまではあります。
しゃがんで見上げれば、より眩しいその姿。
笑顔。
降り注ぐ陽光をさんさんと浴びながら、
こちらに向かって微笑みかけてくれるひまわりたち。
否応なしに元気をもらえます。
こちらは夏の青空を強くして撮ってみた写真。
雲と勝負。
雲と向き合っているみたいですね。
何かに挑むような堂々たる姿勢がかっこいいです。
夏の青色は本当にひまわりと相性がいい。
たくさんの八重ひまわりに囲まれて、道は続きます。
果てまで行ったら、別世界にたどり着きそうな引き込まれる道。
空と花と白いシャツ。
次回もひまわり畑の続きを!
元気をお届けできたらと思います。
*その2~コスモス~はこちら 。