募金したお金、誰が使ってるか知ってる?/赤い羽根共同募金助成交付式 | 「その女、善良につき」

「その女、善良につき」

三線愛好家 & 三条市ボランティア連絡協議会会長 きよ里が書いております。どうぞよしなに。

 

僭越ながら、三条市ボランティア連絡協議会(以下ボラ連)の会長を務めて5~6年経ちます。

 

我らがボラ連は、三条市内のボランティア団体が約30前後(年によって変動あり)集まって、市民の方々に広く
「ボランティアってこんなことができる」
「手助けがほしいとき、手伝ってくれるのはこんな人たち」

「誰かの役に立ちたいと思ったら、とりあえずここに聞いてみて」
ということを知って、身近に感じていただくために活動しています。

子ども向けだったり高齢者向けだったり障害者向けだったり病気の方の家族会だったり、さまざまな内容の各団体の活動とは別で動いています。


たとえば、毎年10月の第1日曜日に開催している「三条ボランティアまつり」。

上記で例を挙げたような、さまざまの団体さんが、自団体のPRのために、体験やおいしい食品のブースをたくさん出店します。歌や踊りのイベントもあります。楽しみながら、

「こういう人たちがボランティアしてるのか、困ったときは頼んでみよう」

「こんな活動なら自分も手伝えそうだ」

と思っていただく、であいとふれあいの場を作っています。

毎年3月中旬の日曜日に開催する「三条おもちゃフェスティバル」は、ボランティアまつりと似ていますが、主に親子向け。子どもさんを連れてきて、低料金で一日安全に楽しく遊べる体験をしながら、ボランティアさんと触れ合ってもらうことを目的にしています。


他には、歳末たすけあい募金や、24時間テレビの募金活動で、街頭に立って募金を呼びかけていることもあります。

過去には「チャリティーショー」というのもやっていましたが、募金を集めるためのチャリティーショーなのに費用対効果がつりあわず(スミマセン…)、現在はやめちゃいました。

またチャンスあれば企画したいな。

 

そのような活動をするには、どうしてもお金がかかるわけです。

「え?みんなボランティアなんだったらお金かからないでしょ?」
と勘違いされる向きもあるかもしれませんね。
確かに、ボランティアまつりなどに出店するブースは、各団体の負担でかなりの部分を賄っています。

通常であれば数百円から1,000円かかるようなものも、なるべく500円以内の、子どもが自分のおこづかいで買えるような値段設定に抑えています。その差額分だったり、全戸配布する30,000部のチラシ印刷代だったり、準備のための会議で会議室を借りる代金だったり、イベント時の駐車場シルバー人材スタッフさん(素人のボランティアより慣れてる人がやっぱ安全なんですよ)への日当、看板やはっぴを作る代金などなど、全体で数十万円の費用がかかっています。


ボラ連としても、その費用をなんとか捻出するべく、フリーマーケットやカフェをやって売上を出しています。
が、それだけでは残念ながらほんの一部にしかならないのが現状です(ここはこれから改善していきたい部分です。)

 

加盟団体さんから、各1,000円の年会費をいただいて運営しています。(この会費も、私が会長になる前からず~~~~~っと見直しがかかっていないので、もしかしたら今の物価には合わないのかもね。)
30団体で、30,000円。
これを合わせても、年の経費の1/7程度にしかなりません。

そこで、我々ボラ連は、いくつかの助成金をいただいています。
その一つが、赤い羽根共同募金の助成金システム

年末にやっているあの募金の行き先が、私たちのようなボランティア団体です。その他に福祉施設や社会福祉協議会、地域の自治会にも配分されます。
社会福祉協議会内に事務局があって、あらかじめ、

「こういう活動をしたいので助成金をこのくらいください」
と申し込んで、審査に通った場合に、お金がもらえます。

 

今年は、約40,000円の助成をいただきました。ありがとうございます。

私たちの他には、自治会が公園の遊具を設置したり、中学校の高齢者体験・地域との交流事業・施設訪問を行ったり、また、ボラ連加盟団体さんが自団体のメインの活動について申請してたり。内容は実にさまざまです。

 

私の前の席は、聴覚障害者の会の方でした。助成交付式のあいさつの内容を、リアルタイムで字幕にして、パソコンの画面に表示させています。
こういう機器やソフトの購入などにも助成金が使われることがあります。
私はタイピングは得意だけど、これできるかなあ?要約筆記ってことでしょ。聴きながらどこを端折って、どこを残すか考えてタイピングするの難しいですよね。


募金は、何も予備知識がなくても手軽にできる社会貢献活動なので、知らなくてもいいんだけど、使いみちを知って、また使う私たちが真摯な気持ちで取り組んでいることを知っていただければ、より実りあるものになるのではないかと考えています。

「どこの誰がどう使うかわかんないけど、募金ください」
と言われるより、
「私が責任持って監査まで見守りますし、何に使われているか必ずわかるように公表しますので、募金に協力してください」

のほうが安心でしょ。

不正な手数料や、使途不明金みたいなのでどこかで抜かれる、ということもありません。全部サイトで公表されています。
安心の募金システムです!
私自身、募金する方でもあり、またそのお金を使う方でもある、という両方の立場で考えて、やっぱり明瞭な方がいい。
詳しく知りたい方は、ぜひ、赤い羽根共同募金のサイトを見るか、お近くの社会福祉協議会にお問い合わせくださいね。

今年も楽しく事業ができるように尽力しまーす!