なぜ、春はかゆくなりやすいのか? | まなブログ

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大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
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皮膚の病気?




先日 の続きです。


セミナー講師で気分昂揚。

さらにみかんジュースの呑み過ぎ。

自然界は春で木気旺盛。


木剋土



土、つまり、消化器系を剋傷。

胃から逆流、マーライオン。



と、同時にね。

咳が止まらなかった私。

一時的にだけど。


ノドが痛いわけでもなし。

その時だけ、急に。


なぜ?



はい、復習~。


五行の相剋関係。

相手が調子に乗り過ぎないようにね。

抑制する関係ね。



今回の私はね。

木気が調子に乗り過ぎ。


金剋木



金気で木気を抑えたいところ。



けどね。

今回は、木気が異常に亢進。


春+呼+酸


木気=150までオーバーヒート。

100の金気では抑えられません。


木=100、金=100ならね。

釣り合って、拮抗。


木=100、金=105ならね。

すぐに金が木を剋します。


少しでも力の差が生じれば。

剋してしまうのが相剋関係。


ただ、これだけ木が亢進するとね。

いくら金でも抑えられない。



さらにね。


木生火



亢進した木気はね。

火気にも転化。

火気も一時的に亢進。


火そのものが燃えてるのではありません。

一時的に木がたきつけているだけ。


火=120


火剋金



火気が亢進するとね。

金気が抑えられます。


金=80にダウン。



するとね。


木=150 VS 金=80


あまりにも力の差が生まれると。

本来なら、剋される木がね。

なんと逆襲に出ます。


木侮金



「侮(ぶ)」は、「侮(あなど)る」ね。


スモールライトで小さくしたジャイアンをね。

のび太がいたぶってるかんじ。


これを


「逆剋(ぎゃっこく)」


と云います。


もしくは、「反剋(はんこく)」。


本来の相剋関係は「順剋(じゅんこく)」。



可哀想な金。

自分が何かしたわけでもないのにね。


木にたきつけられた火に剋され。

さらに、弱みにつけこんで木にも剋され。


双方から剋されて。

金=60までパワーダウン。




五臓では、金は肺。


自然界の秋のようにね。

清涼な大気を好みます。


金気が低下したことによってね。

呼吸器系の症状が出た私。


突然の咳が出たメカニズム。



ただ、金自体が機能低下したわけではなし。

木が落ち着けばね。

そのうち、戻ります。



春は木気が旺盛。


人生の春は、青少年期。

木気が旺盛。

だから、背が伸びる。


一年の春。

一日では朝。

これまた木気旺盛。


春の朝の青少年。


むくむく過剰、要注意(笑)



青少年でもないあなた。

けど、油断はできませんよ。


木気が亢進する行動、心理。


「呼びかける」ような話し方をする。

先々のことに意識を向ける。

目を酷使する。


これらは、木気を亢進させます。



木気とは、上へ上へ、先へ先へ。

気が昂ぶるのも木気。


五臓では、肝が木気の象徴。

肝の反応が出やすくなります。


イライラしやすくなる。

筋肉がピクピクとけいれんする。

酸っぱいモノが欲しくなる。



ストレスがかかると、咳が出る。


これも木気。

つまり、肝気の昂ぶり。



本来、丹田におさまる気。

おさまるどころか、上に突き上げる。


肝臓の上にあるのは?

そう、肺ですね。


肝気に突き上げられてね。

咳き込んじゃう。


これを


「気逆咳(きぎゃくぜき)」


と云います。




また、肺は皮毛を主(つかさど)る。


呼吸器系だけでなくね。

金の肺は、皮膚と体毛も担当。

皮膚にも反応が生じやすい。



春は、木の芽どき。

冬に「蔵」したものがね。

芽吹いてくるのもこの時期。

むくむくだからね。


木が春に旺気し過ぎるとね。

咳は出るわ、皮膚はかゆいわ。


アトピーもかゆくなりやすいしね。

アレルギー症状も強くなるよね。



春に限らずね。

強いストレスで肝気が昂るとね。

木気過剰でこうなります。


「疳(かん)の虫」も肝ですよ。



変な咳が出る。

皮膚に反応が出る。


病気じゃなくてね。

サインです。




五行で観るとね。

その意味がわかります。


どこかが突出するとね。

必ずどこかにツケがまわってくる。


バランスですね~。

よくわかるでしょ。



そうそう、今回の逆剋もね。

家族関係にも当てはまります。


奥さんに頭が上がらないご主人。

ちぇけら~(笑)



続きは次回に。




では、今宵はこのあたりで。